医師 黒木 弘明

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二〇二四年 三月二九日(金)

綴りごと 想いごと

思い出す夏

自分しか居ないから…という、

もっともらしく聞こえる理屈と出逢ってしまい、

自分が心からやりたいことを後回しにして、

やらねばならないこと・やるべきことに

没頭しているうちに、

自分が心底やりたかったことを忘れてしまう、

なんてことがあります。

そのように自分を疎かにしているうちに、

道に迷って(人生のゴールの)方角が

分からなくなり、次第にイライラしたり、

不安になったり、疲れてきって

体が思うように効かなくなったりします。

それは、

自分を疎かにしていたバチが当たった

のではありません。

チャンスが到来したのです。

自分と対話する機会がやって来たのです。

本来の自分を取り戻す時がやって来たのです。

だから見方によっては、

喜ばしいことではないかな?

と僕は解釈しています。

そう言えば、僕も永らく忘れていました。

僕は、仏画を見るのが好きでした。

若い頃にある仏像に触れて、

20分くらい涙が止まらなかったこともありました。

そう、あれは夏の日の午後でした。

それから宗教は異なりますが、

僕は教会のオルガンの音も好きです。

特に小さめのパイプオルガンの音が。

セミの大合唱がオルガン協奏曲に聴こえる程です。

ちなみに今朝は、

6時05分からセミが鳴き始めました(°▽°)

というわけで、

2020年の8月が始まりました。

『私を思い出す夏』

『私と再会する夏』

なんて、いかがしょうか?