本当の敬語
ガソリンが漏れている車には、
給油より修理。それは心も同じ。
多くの人が元気を欲しがります。
元気を何処かから仕入れようとします。
イメージで言うと、ガソリンの給油。
しかし給油方式で心のエネルギーを
注ぎ足しても、ほどなくして
また心の元気が枯渇するのは何故でしょう？
おそらくそれは、心に穴が空いていて
そこから元気が漏れ出しているからです。
だから給油した元気が身に着かないのです。
しかし、画像に映らない心というものに
空いた穴を見つけることも、
その心の穴を一気に塞ぐのも
全くもって容易ではありません。
ですから、まず取り掛かるのは
無意識のうちに、自分で自分の
心の穴を拡げるような習慣を
できるだけやめることです。
例えば、言葉遣い。
口に出す言葉だけではなく
頭の中で遣う言葉も大切なのです。
貴方が遣うどんな言葉も
全て聞いています、自分が。
実際に、人間は一日に何百回、何千回と
頭の中で自分に話しかけているそうです。
そして自分に話しかける言葉に
自分の脳が反応することが判明しています。
口には出さなくても貴方が頭の中で
「何だアイツは！ふざけるな！ダメだ！」
というような言葉を遣ったとすると、
それを聞いていた貴方の脳が反応して、
過去に自分がダメだった時と同じような
心身の反応を再現しはじめる、
ということが既に判ってます。
逆に、感情が混乱している時は
言葉が感情の沈静化に役立つとも言われ、
過去に自分が感動や希望を覚えた言葉は
いかなる時も自分を支えてくれるのです。
さらに人間は否定形の言葉を聞くと
パニックになることも判っています。
「〜するな！」と否定形で言われても
何をして良いのか分からないからです。
「〜してゆこう♡」という言葉が良いです。
そうか、落ち着いてゆこう♡
おっと、まだ落ち込むには早いよね
ゆっくり一つずつ取り組んでいけば
大丈夫だよ♡まだ希望はある♡大丈夫♡
大丈夫にできるよ♡
そんな言葉を自分の頭の中で
いつも遣うように練習しませんか？
練習すればできるようになります。
貴方のあらゆる言葉遣いが
心に空いた穴を拡げることも
塞ぐこともできるのです。
自分の言葉を最も近くで聞いている自分。
その自分を傷つけない言葉遣い、
自分を大切に敬う言葉遣い、
それが本当の敬語です。