医師 黒木 弘明

メニュー

二〇二四年 三月二九日(金)

綴りごと 想いごと

今を大切にする工夫

 

歓び(を与えてくれた人)も
悲しみ(を教えてくれた人も)人生。
過去のことより今ある幸せを大切に。

 

 

(解説)
年齢を重ねると、振り返る過去が多くなります。過去の中には楽しかったこともあれば、悲しかったこと・腹立たしかったこともありますが、後者の方がインパクトが強いので、放っておくといつのまにか、年々頭の中が過去の怒りや悲しみに占有されてしまいがちです。つまり、人生が楽しくなくなるのです。

 

 

今ではない時間を夢想したり、楽しくなかった記憶からの感情を呼び起こしたりしてばかりでは、人生を味わうことが難しくなります。従って、年齢を重ねたら重ねたで工夫が必要となって参ります。

 

 

今という時間を大切にする工夫、自分の今ある幸せに着目し続ける習慣を持ちましょう。今日歩けること、歩いても無事に目的地に着けたこと、食事ができること、布団で寝られることなど、幸せなことを意識的に意識しましょう。

 

 

過去よりも今。未来よりも今。不幸よりも幸。貴方の脅威よりも安心に着目する習慣を作りましょう。今ある幸せを素通りせず、噛み締めながら、味わいながら生きてこそ、成熟した人間の温かみが溢れてきます。