医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二六日(金)

綴りごと 想いごと

ギャップ①

ジェネレーション・ギャップって、和製英語ではなく、

普通に英語でも使う単語らしいですね。

僕は年齢的には中年、ミドルエイジなので
自分より高齢層と若年層に挟まれているので、
世代的な中間管理職みたいな感じです😅

仕事柄、色んなお話を伺っていると、やっぱり
世代間で明らかに異なる感覚があるのは否めない。
その特徴を僕なりに簡単に言ってしまうと、

ルールを維持したいのが高齢層で、
ルールを減らしたいのが若年層かなと。

ルールはモラルでもある、と考えるのが高齢層で、
ルールもモラルも緩いほど良いと考えるのが若年層。

「ルールは適宜見直し、若い世代にも合わせます」
と口で言う以上に見直しの腰が重いのが高齢層。

「ルールなんだからやはり守るべきです」
と口で言うほどはルールを尊重したくない若年層。

高齢層は、背負ってきたモラルや伝統を大切に
次の世代へと確実に引き継いでゆきたいと思うが、
若年層は、そもそも背負わされるのは嫌だけど、
新しいモラルを創る覚悟はあったり、無かったり。

それぞれの世代で話し合うことも出来るけど、
その背景にある想いや感性がかなり異なるから
なかなか議論が噛み合わないのも事実。

どこで着地するか?どこで妥結するか?
その方法が、高齢層に有利な多数決だったり、
年齢だったりすると、若年層との対話は
より一層難しくなるから、なおさら難しい

どこが着地点なのか?と悩ましいけど、
そもそも一対一で意見を闘わせているから
勝敗が付いてしまい、心地良くないのでのは?と思う。

互いの意見を整地して議論を取り持つ役割の
第三の人物、ファシリテーターが必要な気がする。

これはジェネレーション・ギャップにとどまらず
親子間の意見の相違、夫婦間の価値観の相違など
色んな場面にも言えることかも知れない。

こんな時、河合隼雄先生が生きていれば
何とおっしゃるだろう?と思い、
YouTubeで先生の講義を探してしまう。
聴いてみると、すごく納得する。