医師 黒木 弘明

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二〇二四年 五月一六日(木)

綴りごと 想いごと

難渋する人間関係

 

 

身近な人との関係、親子関係、パートナーとの関係で

苦しまれておられる人は、

意外と沢山居られます。

 

 

私が診てきた経験ですと、殆どの方々は
何らかのトラウマを抱えておられます。
そして、親子なりパートナーなり
その方の相手が無意識に、繰り返し
その方のトラウマに触れてしまうことで
人間関係が悪化し続けてしまうようです。

 

 

自分のトラウマに気づくだけでも
一苦労なのに、そのトラウマを
乗り越えようとしている途中に
身近な人が心の傷口に塩を塗るので
とてつもない怒りを感じてしまう、
ということのようです。

 

 

慢性的に傷ついた人間関係は大体、
双方が心の傷を持っています。

 

 

自分の心の傷口を把握しつつ、
相手の心の傷口を広げない。
そんな工夫をお互いが一緒になって
取り組んで行けるかどうか。

 

 

そこが悩ましい人間関係を
浄化できるかどうかの分かれ道です。