医師 黒木 弘明

メニュー

二〇二四年 四月二六日(金)

綴りごと 想いごと

難ある時も佳き計らい

入院になりました。

僕ではなくて、僕のギターが。


この子、見た目は何ともないんですが、
なんとなく弾きにくい気がしていました…


これも個性かな?…と思っていましたが、
ひょっとしたら何か具合が悪いのかも?


このままでは弾きにくくて
この子から遠ざかってしまいそうだし…
実際に弾く回数も、ここのところ減ってたし…


でも僕は、この子を諦めたくなかったのです。
お互いに可能な範囲で歩み寄って、
良い関係を構築し直したかったのです。


ということで
ギターの修理工房を探すことにしました。
これが意外と難しいんですよ〜!


イメージ的には病院探しに近い。
ホームページやSNSはあっても
技量・相性・人柄・得意分野が分からない!


そんな時は電話。
本人の声と言葉遣いで、ある程度分かる。
ってことで、電話突撃☎️


一軒目の工房さん。
既に名前が怖い…あぁ電話するのも怖い…
電話口で怒られそうなネーミング…
でも愛するギターの為だ!恐る恐る電話!


ん?


むっちゃ良い人😃❣️
話の内容も的確!
うん、この人で大丈夫!と直感が言う。
ラッキー🤞


ということで、ギターを持ち込んで
診てもらうことにしました。
すると…


あちこち要修理箇所が発覚。
あぁ、やっぱりと言えばやっぱり。


ギターといえども、温湿度によって
木材の収縮があるので、この程度は
致し方ないですよ、とリペアマンさん曰く。


思えば、このギターが作られたのは12年前で、
その時のギター工場はもう無いんだよね。
当時、新しい工場として再出発したんだけど
結局、また無くなっちゃったんだよね。
guildというメーカーはそういう変遷が多いです。


確かにこの子は、この2年くらい
音の成長が伸び悩んでました。
弾きにくさは、もっと前から(笑)。
だから別れ(売却)まで考えた時期も
一瞬ありました、正直な話。


別れも考えたけど、僕の中で
やっぱりこのギターが好きだ!
という結論は揺るがず。
難があっても、このギターを弾き貫きたい!
僕がこのギターの良さを引き出したい!
だから別れない(恋愛みたいになってる・笑)


今回、修理箇所が見つかって良かった。
今まではベストじゃなかったんだ。
あの音の伸び悩みと、弾きにくさは、
個性ではなく、不具合だったんだ。


じゃあ、もっと良くなるじゃん。
その方が楽しみだよ。
まだまだ一緒に生きようよ。


とりあえず、1か月程度の入院。
本当は、修理入院中も工房に
お見舞いに行きたいくらいだけど(笑)。


あとはこの子を
ライブ用のギターにするかどうか?
それによって取り付ける器具があるので
ちょっと悩んでますが、もうちょい考えます。


1か月は君に会えない、
それが淋しくないなんてことは無いけど
1か月後、バリっと治った君との再会を
僕は楽しみにしてる。