難ある時も佳き計らい
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入院になりました。
僕ではなくて、僕のギターが。
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この子、見た目は何ともないんですが、
なんとなく弾きにくい気がしていました…
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これも個性かな?…と思っていましたが、
ひょっとしたら何か具合が悪いのかも?
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このままでは弾きにくくて
この子から遠ざかってしまいそうだし…
実際に弾く回数も、ここのところ減ってたし…
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でも僕は、この子を諦めたくなかったのです。
お互いに可能な範囲で歩み寄って、
良い関係を構築し直したかったのです。
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ということで
ギターの修理工房を探すことにしました。
これが意外と難しいんですよ〜!
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イメージ的には病院探しに近い。
ホームページやSNSはあっても
技量・相性・人柄・得意分野が分からない!
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そんな時は電話。
本人の声と言葉遣いで、ある程度分かる。
ってことで、電話突撃☎️
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一軒目の工房さん。
既に名前が怖い…あぁ電話するのも怖い…
電話口で怒られそうなネーミング…
でも愛するギターの為だ!恐る恐る電話!
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ん?
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むっちゃ良い人😃❣️
話の内容も的確!
うん、この人で大丈夫!と直感が言う。
ラッキー🤞
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ということで、ギターを持ち込んで
診てもらうことにしました。
すると…
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あちこち要修理箇所が発覚。
あぁ、やっぱりと言えばやっぱり。
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ギターといえども、温湿度によって
木材の収縮があるので、この程度は
致し方ないですよ、とリペアマンさん曰く。
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思えば、このギターが作られたのは12年前で、
その時のギター工場はもう無いんだよね。
当時、新しい工場として再出発したんだけど
結局、また無くなっちゃったんだよね。
guildというメーカーはそういう変遷が多いです。
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確かにこの子は、この2年くらい
音の成長が伸び悩んでました。
弾きにくさは、もっと前から(笑)。
だから別れ(売却)まで考えた時期も
一瞬ありました、正直な話。
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別れも考えたけど、僕の中で
やっぱりこのギターが好きだ!
という結論は揺るがず。
難があっても、このギターを弾き貫きたい!
僕がこのギターの良さを引き出したい!
だから別れない(恋愛みたいになってる・笑)
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今回、修理箇所が見つかって良かった。
今まではベストじゃなかったんだ。
あの音の伸び悩みと、弾きにくさは、
個性ではなく、不具合だったんだ。
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じゃあ、もっと良くなるじゃん。
その方が楽しみだよ。
まだまだ一緒に生きようよ。
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とりあえず、1か月程度の入院。
本当は、修理入院中も工房に
お見舞いに行きたいくらいだけど(笑)。
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あとはこの子を
ライブ用のギターにするかどうか?
それによって取り付ける器具があるので
ちょっと悩んでますが、もうちょい考えます。
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1か月は君に会えない、
それが淋しくないなんてことは無いけど
1か月後、バリっと治った君との再会を
僕は楽しみにしてる。