医師 黒木 弘明

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二〇二四年 三月二九日(金)

綴りごと 想いごと

逃げても良い

逃げるという言葉に、

昔は否定的な印象を持っていました。

いつの間にか、逃げてはいけない、

逃げるのは弱虫、卑怯者

という思考がこびりついていました。


それを間違っている!と
さらに否定することはしませんが
少なくとも、中立的ではない思考でした。


逃げるって何だろう?


とてつもない事がやってきて
その時の自分では、どうやっても太刀打ちできない、

これ以上このままだと自分が壊れてしまう!
と自分が感じた時に選択する回避術のことでしょう。


つまりこれも
自分を護ることであり
自分が壊れないように
自分を愛する行動なのだ。


逃げずに勇敢に立ち向かう、それも大切。
それと同じくらい、即座にその時の状況と
自分の力量・容量を秤にかけて
自分が壊れないような行動をとることも大切。


そして本当に自分の人生に
大切なことであれば、やがてまた
向き合うべき時がやって来る。
本当に逃げ切ることはできない。


向き合うべき時
向き合う準備が整った時
その時向き合えば十分だ。


逆に向き合う準備が整わない時
無理に心の扉をこじ開けるように
心の鍵穴をほじくってみても
上手くはいかない。


人生は上手くいく。
欲望が何でも叶うという意味ではない。
人生は上手くできている、ということだ。


然るべき時に
ちゃんと用意されている。
心配ない。


このように自分の人生を
疑うことなく信頼できる時
逃げることは何の否定的な意味を持たない。


むしろ愛すべき自分を護り、
大いなる人生に信頼を寄せるための
勇敢な選択となる。


逃げたって良い。
何も悪くない。
頼ったって良い。
何も恥ずかしくない。


東京に向かうのをやめて
ロンドンに行ったところで
その様子を木星から見れば大した差は無い。


究極的には
逃げた先も頼る先も
自分なのだから
何も問題はない。


あなたの人生の中に
必ず鍵が存在し、その鍵によって
あなたの人生は再び開ける。


良いも悪いも無い。
勇敢も臆病も無い。
大丈夫。


って、
くまのパディントンが言ってた(笑)
ホンマかいな🤣