医師 黒木 弘明

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二〇二四年 三月二八日(木)

綴りごと 想いごと

辛い時に出る人間の癖〜その1〜

 

これをお読みの方の中には

今、辛い想いをされている方も

いらっしゃるかも知れません。

 

 

辛い時には

人間の癖が出やすくなります。

よくあるのが、次の2つです。

 

 

⑴原因探し

⑵自分に価値が無いと感じる

1つ目の方から、見て参りましょう。

 

 

⑴原因探し

 

 

今、私が辛いのは何が原因だろう?

一体誰が私をこんなにも傷つけたのだろう?

辛い時ほどそんな事に

こだわって考えてしまいます。

悪者探しに固執してしまいます。

 

 

勿論、因果関係を明らかにすることは大切ですが、

実は、悪者が明らかになっただけでは

その人の感じる辛さは、解消されません。

それ以上に大切なことがあるからです。

 

 

それは、

原因が何であれ、誰が加害者であれ

今傷ついている自分をどうやって癒すか?

と言うことです。

 

 

毎日、ほんの少しであっても

傷ついている自分に気付き

傷が広がらないうちに、早い段階で

こまめに自分をケアをしておかないと

やがて心身が誤作動してしまいます。

 

 

その心身の誤作動によって

体調が悪化して出来ないことが増えたり

仲の良い人や愛する人に対してでも

知らないうちに、攻撃したり、恨んだりして

人間関係が崩れたり、孤立したりします。

人生が途端に苦しくなります。

これらは、誤作動の為せる技です。

 

 

たとえ僅かであっても

ストレスを感じる言うことは

自分が傷ついている、と言う証拠なので

原因探し・悪者探しにこだわるよりも

自分を癒す方法を探しましょう。

 

 

しかし、自分の癒し方は、人それぞれですので

自分に合った癒し方を

自分で探す必要があります。

どんな高名な先生の論文よりも

自分で探し当てた癒し方のほうが

ずっと効果的です。

 

 

何でも構いません。

今出来ることから、やってみましょう。

 

 

誰かに相談すること、想いを書き綴ること

体を動かすこと、ストレッチすること

骨格の調整、体の陰陽のバランス修正

本を読むこと、食生活を改善すること

居住空間の見直し、掃除、整理整頓、断捨離

助けを求めること、誰かの援助を受けること

医療機関に受診すること、ヒーリングを受けること

瞑想、黙想、内観すること、マインドフルネス

感謝すること、祈ること…など

 

 

便利な世の中なので

インターネットには山ほど情報があります。

しかし、その色んな情報もあくまで参考なので

盲目的になり過ぎないように

自分で試行錯誤しながら探しましょう。

探し続ければ、必ず見つかります。

希望はあります。

 

 

辛い時には、人間の癖が出てくるので

悪者を探したり、裁いたりしたくなるのですが

辛い時を

自分の癒し方を探すキッカケにするのが

私のおすすめです。