医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二五日(木)

綴りごと 想いごと

超繊細

僕のことをよくご存知の方と
久しぶりにお話しをしました。


会話の中で「僕はやっと受容できたのですが
僕は結構、繊細な部分がありまして…」と言ったら


「うん!結構なんてもんじゃないよ。
超がつくよ、超繊細。super sensitive だから!」
とその方から即返答がございました(笑)


繊細というと、
何か恥ずかしい感じがしそうですが
繊細と弱いは違うんです。


これは原産地・生息地・体質みたいなもので
シロクマはサバンナでは生きれない、
ライオンは南極では生きれない、
それと同じことです。


何のことはない、自分の個性です。
自分を育てる為に自分の特性を
把握しておくことは大切なのです。


自分を育てるために
自分を研究していった結果として
僕は繊細だった、いや、超繊細だった
というだけのことで、
それを素直に受け容れたこと自体が
自分研究の大きな成果の一つなんです。


むしろ自分のことに目を向けない、
自分の調和を深めるために
自分という存在から目を背ける方が
弱っている、と僕は定義しています。


自分を育てることも
認め難い自分の一部分を受容することも
なかなか労力のかかる作業ではあります。


ましてや日常生活の中でそれをやるとなると、
簡単だよ、とは言い難いのが率直な感想です。


しかし、ある時私は気づいたのです。
知らないうちに心にガチガチの鎧を
何重にも着こんでいた自分に。


何でこうなった???
心は窒息寸前…これは自分を助けに行かねば!
でもそれに投入する時間なんてあるのか?
第一、どうすれば良いんだ?分からない…


別に自分に向き合わなくても、生きてはいけるし…
誰にも怒られないし、大勢に影響はないし…
このまま様子見るか?(逃げの姿勢あるある)


と思っていたのは、大きな勘違いで
自分と向き合わなければ心が生きないし、
自分自身との信頼関係が崩れるので
人生は次第に混沌とするのです。


だから、自分と正面きって話し合わないと
僕は本当の僕になれない!
本当の意味で自立するのはここだ!


やるのであれば今しかない!
何年かかろうとも構わない!
自分とがっぷり四つに組み合って
本気で向き合ってみよう!


と心の中で思い立ったのを、
まるで昨日のことのように覚えてます。


もちろん僕も色んな方々に目に見える形や
目に見えない形で助けてもらいましたし、
その有形無形の助けを自分の選択として
受け取りました。


そう、自分を助けようとする時
人生が貴方を助けようとし始めるのです。
だって自分が人生を司ってるんだもの。
(これは真実だと言えます)


そんな超繊細の私です。