質問
.
とある所で講演をさせて頂いた時のこと。
こんな質問が出ました。
.
.
「先生、ありがとうと感謝すべきなのは
分かるのですが、今ありがとうと唱えても
自分の悩みの元となる嫌なこと、嫌な人は
消えないと思うと、どうしても
ありがとうが出てこないんですが、
どうしたら良いですか?」
.
.
(以下は私の回答です)
.
.
仰る意味は私にもよく分かります。
そうなんです、私たちは嫌なことに
とても弱いのです。
.
.
私たちは嫌なことに大きな影響を受けます。
良いことがあったとしても、嫌なことが頭の中で
それを見事に打ち消し、掻き消してしまいます。
それは私たち人間の性質と言っても良いでしょう。
.
.
そうなのです、私たちは
良いことと嫌なことを頭の中で
勝手に足し算引き算してしまうのです。
.
.
自分の身の上に良いことが起きても
頭の中に嫌なことがあると、
その分、良いことから引き算されて
自分の幸せが減っていく、
という勝手な計算をしてしまうのです。
.
.
でも真実はどうでしょう?
あなたの幸せは
あなたの嫌なことによって
消えるのでしょうか?
.
.
いえ、そんなことは無いと思います。
幸せと嫌なことは別次元に存在します。
ゆえに、足し算引き算はできないのです。
.
.
たとえば、今あなたは
自分の意思で歩くことができます。
これは大変な幸せです。
.
.
その幸せは、あなたの頭の中の
嫌なこと、嫌な人によって消えますか?
いえ、消えません。
.
.
今あなたは服を着ています。
その服があなたのお手元に届くまで
どれだけの人の手がかかっているでしょう?
そんな手間隙の込められた服、
つまり多くの人の愛が込められた服を
身にまとう事ができる、
というのは明らかに幸せです。
.
.
その幸せは、もう揺るがないのです。
あなたの思い描く嫌なこと、嫌な人とは
別次元に存在しています。
.
.
しかし、私たち人間の頭の中は
不可能を可能にしてしまいます。
放っておくと私たちは嫌なことに
振り回され、支配されてしまいます。
.
.
だから、その支配から抜け出し、
本来の幸せ、あなたの価値を理解し直すために
ありがとう、というのです。
.
.
ありがとう、とは、幸せなことが
あなたに備わっていることの確証です。
.
.
あなたが嫌なことではなく
幸せなことに焦点を当てている!
という動作であり、宣言なのです。
.
.
もちろん人生には嫌なことがあります。
でも、それと幸せなことは別次元です。
.
.
頭が描いた嫌なことに
あなたの真実の幸せを
侵食させない為にも
.
.
ありがとう、
今私には感謝したいことが
沢山あるのです、
.
.
あれも、これも、
できないこともあるけど、
できることもある、
.
.
私は嫌なことに左右されない存在だ、
私は自分の幸せからもう逃げない、
ありがとう、
.
.
という具合に感謝をするのです。
最初は難しいこともありますが、
目の前の、足元の、当たり前に思っている
当たり前ではない幸せを拾うための
再訓練です。
.
.
続けていれば、
2週間もしないうちに慣れます。
その時、心理的に良い状態に好転し始める
という科学的立証もなされています。
.
.
ですから、どうぞ安心して
あなたの身の回りのありがとうを
探してあげてください。
(回答おわり)
.
.
その講演の後、
手元にあった私の著書・生学癒活を
その方にこっそり手渡しました。
正直で勇気ある質問に対して
感謝の気持ちを伝えたかったのです。
.
.
なお、拙著・生学癒活は
amazonさんに置いてありますが、
現在は在庫切れの表示が出ておりますが、
2週間程度でお手元に届くかと思われます。
.
.
うちの子たち(生学癒活)たちは
みんな生きもののような存在ですので、
モノを買った売ったと言う次元ではなく
最適な時期にやってくる
『本との出逢いを楽しむ』という次元で
受け取って頂ければ幸いです。