医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二九日(月)

綴りごと 想いごと

話す健康法

僕個人の見解ではありますが、
定期的に自分の価値観や信条を理解し合える人と
話すことが、重要な健康法の一つだと考えます。

では、自分の価値観や信条とは何か。
率直に言うと、spirituality 霊性。

そういう言葉を遣うと抵抗があったり、
分かりにくい人も居るかも知れないが、
簡単に言えば、

命は何のためにあるのか?とか、
人間はどこに向かうのか?とか、
何をもって良しとするのか?とか、
その人の持つ価値観、信条、それに加えて
信仰心、死生観までもを合わせたものを
Spirituality 霊性と僕は呼んでいる。

定期的に自分の霊性と合う人と話すのは、
健康にとても良い作用を及ぼすと思う。

霊性が合うと言うのは、話していてお互いが
明らかに元気になったり、大切な学びがあったり、
直感が冴えてきたり、そんな相性のことを言う。

がしかし、霊性が合う人は誰しも沢山は居ない。
いや、地球には沢山居るのだが、身の回りには
溢れかえるほど居る訳ではない、という意味で、
霊性が合う人は誰にとっても貴重な存在である。

霊性が合わない人には言えないことでも、
霊性が合う人には全く遠慮なく話せるし、
しかも相手はその内容を易々と理解してくれる。
引っかかりが無いのである。

それだから、つい長年の疑問を打ち明けたり、
心の奥底の苦悩を吐露してしまうものだが、
しかし霊性が合う人と話すと、それもいとも簡単に
心地良い納得感に昇華されてしまうことが多い。

霊性が合う人と話すと
今自分がここで生きていることを
無条件に肯定できる作用がある。
そして、僅かでも光明を感じるものだ。

そんな霊性が合う人が、
身近に沢山溢れかえって居たら
有り難くなくなってしまうから、
そうなると癒しの効果が薄まってしまうから、
時々話せる程度の距離に、貴方の霊性と合う人は
配置されているのかも知れない。

まぁ、そんなに難しいことじゃない。
貴方の人生の登場人物にも
日常の人と、非日常の人の
役割分担があるというだけのこと。

もっと分かりやすく言えば、
毎日暮らす家を出て、
時々旅に出ると元気になる、
というのと同じことなんだろう。

霊性の合う人と話すのは
旅のような効果をもたらしてくれる。
要は、心の旅、心の換気である。
換気された心は、歓喜するのだから。

霊性が合う人と話し、貴方の霊性を温めると、
朝陽とも夕陽ともつかない柔らかな光が射し込み、
貴方を励ましてくれるはずですよ☀️🙋🏻‍♂️💖

心の換気は歓喜。