医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二六日(金)

綴りごと 想いごと

親子という学びの素材

 

親子関係。

それは大いなる学びの場です。

しかし、親子関係とは

何処に存在しているのでしょう?

 

 

相手が生存していようと、いまいと

相手の所在が分かろうと、分かるまいと

あなたの親子関係は

あなたの心の中に存在しています。

 

 

親子関係は大いなる学びの場。

ということは

大いなる癒しの場でもあるのです。

 

 

親子関係を放ったらかしにしている人は

学びが頭打ちとなって、癒しが遠ざかります。

従って、ここぞと言う所で、前進しにくいです。

 

 

親子関係に苦しんでいる人も多いのですが

その人は、親子関係から学んでいる人です。

親子関係の学びの難易度は、高いのです。

 

 

学びの過程は

苦しいかもしれませんが

それは癒しの過程でもあります。

 

 

苦しみの中に、学びの素材があります。

苦しみの中にも、愛があります。

 

 

苦しみの中で、愛を見出すのは

容易ではありませんが

だからこそ、価値ある学びとなり

大きな癒しとなります。

 

 

それを信じて

自分の心の中にある

親子関係という大きなテーマを

大切にしてください。

 

 

辛くても、親から学ぶ。

苦しくても、子から学ぶ。

どんなことでも、僅かでも

学べば、あなたは癒されます。

 

 

自分の人生に与えられた

学びの素材を活かして

自分を癒し、自分を育むことを

私は『育自』と呼んでいます。

 

 

育自は基本です。

自分を育てない人に

他人は育てられません。

 

 

自分を育む人が、もっと増えたら

もっとこの世に助け合いが拡がるでしょう。

 

 

そんな想いを込めて私は

『育自』の大切さを

あちらこちらで説いています。

 

 

親子関係は

「育児」でもあり

『育自』でもあるのです。