医師 黒木 弘明

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二〇二四年 三月二九日(金)

綴りごと 想いごと

自分ノート

【自分ノート】
自分の気持ちって、分かっているようで
意外と分かっていなかったりしますよね。


当たり前だと思います。
だって、自分は一人じゃないから。


自分の中に、色んな子が居ます。
大人っぽい子、無邪気な子、
理屈っぽい子、直感的な子、
色んな子が居て当然です。


で、あなたはその子たちの一人でありながら、
その子たちをお世話する係でもあります。
つまり、その子たちの気持ちを
受け止めてあげる係です。


あなたのアタマ(思考)の中に居る子、
あなたのココロ(直感)の中に居る子、
あなたのカラダ(身体)の中に居る子、
みんなそれぞれに部屋があります。


だから、なんとなく考えただけでは
その子たちの気持ちを聴くことが難しいのです。


ずーっとその子たちを放置していると、
自分の気持ちが散乱してしまいます。
文字通り、まとまらない。
整理がつかない、混乱してしまうのです。


混乱した状態、まとまらない状態だと、
その人のエネルギーも散逸するので、
エネルギー不足となります。


エネルギーが不足すると、足りない分を補う為に
誰かからエネルギーを奪わざるを得なくなります。
又は、何かに依存してエネルギーを貰いたくなります。


誰かからエネルギーを奪う、それはつまり、
誰かを傷つけてしまう、ということです。
周りの人間関係、信頼関係が、意図せず傷つきます。


要するに、自分の気持ちを
自分でしっかり拾ってあげて、
しっかり自分をお世話してあげないと、
知らないうちに、
誰かを傷つけてしまうことがあるのです。


自分の中の色んな子の声を聴く、
自分の気持ちを拾ってあげる作業として
私がお薦めしていることがあります。


それが
自分の気持ちを文字に書き出すこと
です。


自分の思いの丈をノートに書き綴るのです。
余すところなく。何ページでも。
(その点が日記とは異なります)


自分ノート、
自分対話ノート
呼び方は様々です。


たとえば、
このノートを書いているうちに
自分でも気付かなかった気持ちが
文字になることが多々あります。


それは、ノートを書くことによって
自分の奥に隠れていた子が
ようやく喋り出した証拠です。


自分の気持ちを吐き出して
スッキリすることも大切ですが、
それだけでは前に進みません。


スッキリして終わり、
それでは、おトイレです。
それでは、自分が可哀想すぎる。


自分がどんな気持ちを吐き出したのか?
自分でよく見てあげなきゃ。
出てきた気持ちも、あなたの一部ですから。


で、これからどうするか?を
ゆっくりでも良いので、真剣に考えましょう。


私自身も、
この書く習慣を何年も続けています。
出張などにもノートを持っていきます。


これまで数年間、同じタイプのノートで
自分の気持ちを書き出してきましたが、
数日前にそのノートを使い切りましたので
新しいノートにしようと思い、探してみました。


改めて調べてみたら、
この世の中にノートって、
沢山あるんですね。素晴らしいですね。


で、私が注文したノートはこれです。
ペーパーブランクスというノート。


手のひらサイズでありながら、
デザインも素晴らしい。
鍵はないけど鍵っぽいのも付いてます。


自分のお世話ノート。
一見、地味な作業ですが、続けると、
自分も、自分の中の子どもたちも育っていくので、
とてもお薦めいたします。





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