医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二四日(水)

綴りごと 想いごと

自分で描いたシナリオ

良い悪い、苦しい、辛い、ふざけんな!

という感情を一旦脇に置いといて、

たとえば、こう言うのはどうですか?

『今のこの私を、私は体験したかったんだろうなぁ』

と今の自分に、少し理解を示してあげる。

今のあなたの頭の中、感情の中には、

嫌なこと・辛いこと・受け入れ難いことが

有るかも知れませんが、

まず、それはそれで良いです。

嫌なら嫌、怖いなら怖い、で良いです。

それも大切な感触であり、貴重な体験ですから。

その上で「あなたの中の別角度のあなた」が、

その嫌なこと、怖いことさえも

『体験したかったのではないかな?』

『体験したいと望んでいたのではないかな?』

と想像してあげたらどうでしょうか?

別角度の自分?

何言ってんだコイツ?

(いやいや待って、チャンネルはそのままで)

難しく考えないで下さい。

たとえば、

オムライス定食を食べるとします。

その時は、オムライスだけではなくて、

味噌汁も食べたい訳です。

そもそもオムライス自体が、卵だけではなくて、

ケチャップとライスも味わいたい!

という「複合的な望み」の象徴です。

つまり、

私たちの望みはひとつとは限らないよ

という意味です。

そんな訳ない!有り得ない!

と思う気持ちも分かりますが、

まぁ、仮定の話ですから、そう固くならず、

一旦そう仮定してみて下さい。

つまり、過去と呼ばれる今までの人生は、

今のこの体験をするための準備であり、

あなたは今のこの体験をしたいがために、

これまで色々と仕込み作業をやってきた

のではないかな?という仮定です。

今の体験が良いこと、悪いこと、

というのは一旦脇に置きます。

とにかく、

今のこの体験を味わいたかった自分が、

どこかに、居るのではないか?

と思いやってあげるのです。

そして、今この体験を味わいたかった

あなたの願望を叶えてあげるのです。

今この体験も

次(未来)の下準備かも知れません。

ひょっとしたら、

今この体験を経た次の体験が、

あなたの本来の望みなのかも知れません。

その為には、どうしても

今この体験が欠かせなかったのかも知れません。

よく私は『学びましょう』的な表現をしますが、

それは、今目の前の体験が苦しいものであっても、

それを否定的に捉えるのではなく、

『あなたが、幸せの方角に、自分で

向かうための何かの手がかり・足がかり』

として捉えてみましょう、という意味です。

今、目の前の体験。

あなたは、どこかで、

それを経験したかったのかも知れませんよ。

あなたが経験している、その体験の中で、

あなたが、何かとても大切なものを

見出す!思い出す!というストーリーを、

あなたは人生のシナリオのひとつとして、

描いていたのではないでしょうか?

もちろん、今の体験の中に何かを見出すのも、

見出さないのも、あなたの自由だから、

どっちでも良いのですよ。

賞罰なんてありませんよ。

本当に自由。(でも最後まで読んで・笑)

ただ、そんな風に捉えると、

また見える景色がグッと変わってきて、

過去を恨まないし、

現在に集中するし、

未来が楽しみになるのではないかな?

と思った次第です。

ただの捉え方、捉え方。

ただの捉え方の遊びです。

でも、力を抜いて遊ぶ時、本来の力が出る!

なんてこともありますからね!

( ^ω^ )