医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二七日(土)

綴りごと 想いごと

自信

自信がないから自信をつけたい、という発想自体が誤りだと気づいた貴方、さすがです。


そもそも
自信を持って生きるとは何ぞや?



自分に与えられた命を自分の感性で
楽しく味わうことではないのか?



いつから他人より勝っていることで
反射的に生まれる優越感を
自信と呼ぶようになったのか?



優越感は
脳が生み出す虚構の自信であり、
その優越感の本当の姿は
生きることに怯えている怖れである。



怖れはどこまで行っても怖れ。
自信には繋がらない。いつまでも満たされない。
だから優越感をずっと追いかける羽目になる。
そうやって人を依存させる金儲けもあるだろう。
そんなことで手にした金では自信は生まれぬ。



自信とは堂々と生きることである。
他人は関係ない。
自分の在り方のことである。
生きる姿勢のことである。



モノやカネやヒトで、自信がつくことはない。
それらと自信は別次元だと気づく為の契機。
ヒトモノカネは教材であり、人生の本体ではない。



ではどこから自信にアクセスするのか?
決まっているじゃないか。



自分の中の『好き』だという感触、
この世界を礼讃したくなる感覚、
貴方の笑顔がこぼれる瞬間、
つまり、愛、歓び。
そこに扉が開く。



何の制約も受ける必要はない。
誰かと比較する必要性は皆無。



だからしっかり好きを楽しみたまえ。
脇目も振らずしっかり愛したまえ。
好きによる愛を煉瓦にして
貴方の世界を構築したまえ。



自信は付けるようなものでは無い。
自分の命を無心に味わう最中に
ふと湧き上がる、えも言われぬ感覚
それが自信なのである。



と、うちの猫が言ってます。
おなかを撫でられて自信満々、
命を謳歌してます(笑)