医師 黒木 弘明

メニュー

二〇二四年 四月二六日(金)

綴りごと 想いごと

育ての父親

今日は僕のおじいちゃんの命日だ。
もう15年くらい経つのかな。


おじいちゃんは僕の育ての父親になろう
という気持ちで、僕を一生懸命に
護ってくれたと振り返っています。


そんなおじいちゃんの具合が悪くなって
僕以外の人の言うことを聞かなくなって
大変だったけども


あの大変だった時が
本当のコミュニケーションだったのかもね。


おじいちゃんとの最期の会話も覚えているし、
おじいちゃんの最後の食事は
大好きな天ぷらだった。


おじいちゃんが亡くなってしばらくして
おばあちゃんから手渡された形見の時計。


後で出てきた写真。
僕0歳。おじいちゃん58歳。


形が亡くなって一層感じるものがある。
欠けているようで満ちているものがある。
失っているようで得ているものがある。


今一緒に囲碁ができないだけで
おじいちゃんとの会話は
今も続いている。


おじいちゃん
ありがとう。