医師 黒木 弘明

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二〇二六年 三月五日(木)

綴りごと 想いごと

穢れを愛す

 

 

想像してみて下さいな。
ある日知らない人が貴方の家に来て
「招かれたから来ました、癒して下さい」
とか言われたらどんなでしょう?

 

「いや誰も招いてないし、初対面で
癒して下さいってさ、お前誰よ?」
って間違いなく貴方は思うでしょう?

 

それと同じことを旅先や神社仏閣で
パワースポット巡りと称してやる人が
非常に増えましたな昨今。

 

自分が弱ってて元気を貰いに来たのに
招かれたって言うのが更に傲慢に見えて
何やこいつ!って思われても仕方ない。

 

それにいきなり
元気を分け与えてくれ!って
やっぱり無礼だと思うな。

 

パワースポット?と貴方の関係を
しっかり築いてからでないと。
通りすがりのコソ泥か居直り強盗。
それは余計に穢れるよ。やめなよ。

 

パワースポット?に行くならむしろ
「拙い私の元気と感謝でございますが
日頃の御礼に差し上げます」くらいの
気持ちで行くのが良くないか?

 

生きてゆくのも然り。
いつまでも世の中から元気や現金を
貰おう貰おうとばかりしていると
本当に心が餓鬼になってしまいますぞ。

 

むしろ逆で、拙くても良いので
地上で生きる人間として貴方が
今持ち合わせる元気と体験の蜜を
世の中に分け与えてゆこうと
してご覧なさい。騙されたと思って。

 

パワースポットとは自己との対話の場。
対話する気がない人が行くのは迷惑。
神社仏閣でなくとも自らの生活の中に
パワースポットを設ける工夫が大切。
自分の穢れから逃げない。
自分の穢れこそ愛してゆく。

 

パワースポット巡りじゃない。
日日の生き方が最も確実な癒し。