医師 黒木 弘明

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二〇二四年 五月八日(水)

綴りごと 想いごと

異質多様という美しさ

先日のことですが、昔から大好きだった
パイプオルガンの演奏を
聴く機会に恵まれました。
天上界の楽器ではないだろうか?
と思うほど素晴らしい音色でした。
そして、演奏者の方が
とても興味深いことを教えてくれました。

「実は、パイプオルガンを構成する
沢山のパイプの全てが
均等な音量、正確な調律であれば
必ず良い音色が出るとは限りません。
意外にも不均等な音量や調律の方が
面白い音がすることが多々あります。
正に我々人間と同じなのです」

 同一や均一は
私たちが思っているほど
調和を生むとは限らないのですね。
そして
異質で多様多彩であること
ムラがあってランダムな様子は
私たちが思っている以上に
美しく力強いことなのですね。