医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二五日(木)

綴りごと 想いごと

生涯只在祷

生涯只(ただ)祷り(祈り)在り。最愛の祖母の書。
では生涯を通した祈りとは何か?


自分だろう。


自分の要望が叶うことを頼むのは
願いであって、祈りではない。違う。


富豪たちはこうしている…
賢い人はああしている…
こんな人には幸せが舞い込む…


そんなことは関係が無い。


自分の中の不安を埋め合わせても
何の答えにもならない。
答えにならなければ祈りではない。


自分の中に答えを見出してゆくこと。
自分の中の羅針盤に導かれ歩もうとすること。
それが祷り(祈り)だと私は定義する。


あらゆる体験の中で自分を研究し
自分の中に在る羅針盤を見出し、
その羅針盤の扱いを探究しながら
やがては自分に委ねて生きてゆく。


生涯只在祷。