医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月一八日(木)

綴りごと 想いごと

猫のように

 

僕は何故だか周期的に、

仏教について調べたくなる傾向があります。

小学生の頃、妹を病気で亡くした後、

何故か般若心経を覚えようとして、

経本を欲しがっていた記憶もあります。

個人的な発見、個人の到達した哲学としての

ブッダの言葉が好きです。

そんな僕は時々、尋ねられることがあります。

生まれ変わりはあるのでしょうか?

前世はあるのでしょうか?

肉食は穢れるのでしょうか?

植物はいつ喋りますか?

どの神社に神様は居ますか?などなど。

いやぁ、僕には分かりません(笑)。

大切に信じておられる方々も居られるので、

どんな内容も頭ごなしに否定はしません。

しかし、これが絶対だ!

と言えるほどの確証も僕にはありません。

いや、あっても言わないでしょう。

理念・信念・信仰は、その人だけのものなので、

やはりご自分でお決めになるのが良いでしょう。

食べ物の好みと同じですよ。

好きにしたら良いんですよ。

「オムライスはラーメンよりも

絶対美味しいから、そっちを食べなさい!」

なんて言うのは変でしょ(笑)。

どんなCMや広告、クチコミよりも、

今日の自分の味覚・感性を信じるのですよ。

一方で、最近思うのは、

神とか仏とか、前世とか占いとか、

偏差値とか部下の数とか、体重計とか通帳とか、

仕事とか家族とか、昼ご飯とか晩ご飯とか、

気になることは多数存在しますけども、

それらは

人生の主食ではないので、

無視はしないまでも、あまり固執し過ぎず、

自分の軸がそっちに傾き過ぎないように

気をつけながら、

今、素直に自分が感じたことを大切にして

今日という空間の中に

歓びを見つけて生きるのが

楽で、楽しいのではないか?

なんて感じます。

そう、猫のように(笑)

猫も犬も、スズメもメダカも、

金魚も亀も、植物も入道雲も、

彼らを見ていると勉強になりますし、

楽しいですよ、とても。

『草木国土悉皆成仏』
(そうもくこくど・しっかい・じょうぶつ)

という概念が、日本仏教には有るんだそうですね。

誠に勝手ながら、これに

僕の解釈を加えると、こうなります。

あらゆるものに囲まれて、

時には守られて居るんだから、

誰も独りではないんだから、

仮に今、あなたが苦しみの中に居ても

あなたが愛されてることを感じとって下さい。

誰も悪くないし、何も悪くない。

今居るその場で、あなたが感じるままに

素直に生きてくれるのが、

あなたを見守る、みんなの願い。

となります。

好きにしたら良いんだ。

( ^ω^ )