医師 黒木 弘明

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二〇二四年 三月二九日(金)

綴りごと 想いごと

泣いてる子どもを見たら

もしも、あなたの目の前に

泣いてる子どもがやって来たら

どうしますか?

 

 

 

「どうしたの?何があったの?」

と話しかけませんか?

 

 

 

それと同じです、自分も。

自分がイライラしている…

気持ちがクサクサしている…

怒っている、泣いている…

体調が落ち着かない…

体が思うように働かない…

気持ちも体も上手く制御できない…

 

 

 

そんな時は

自分と言う子どもが

あなたの中で泣いている時なのです。

 

 

 

 

だから

「どうしたの?何があったの?」

と優しく話しかけてあげて下さい。

 

 

 

 

そして、ゆっくり話を聴いてあげて下さい。

泣きじゃくっている子どもは

うまく話が出来ませんから

脅かさずに、焦らさずに

ゆっくり話を聴いてあげて下さい。

 

 

 

その泣いている子どもが話し終えた時

あなたがその子の話を聴き終えた時

初めてあなたは

自分の中で何が起きて居たのか?

を知ることになります。

 

 

 

自分自身で、自分の中の出来事を

探すこと、知ること、認めること

ここに大きな意義があります。

 

 

 

他人から受ける指摘…

他人が見つける診断名…

他人が教える未来の可能性…

 

 

 

どれも無駄ではありませんが

あくまでも参考情報です。

あくまで道しるべに過ぎません。

良くて入り口です。

ゴールは自分でなくては辿り着けません。

 

 

 

自分で自分を探し、知り、認めること

そこからが本当の始まりです。

 

 

 

あなたが苦しんでいる事実を

素直に表現することが出来たとき

率直にそれを認めることが出来たとき

必ず次の扉が開きます。

 

 

 

自分は独りで、孤独かのように

思えるかも知れませんが

もしかしたら、それはあなたが

人を信頼せず、自分を信頼せずに

誰にも何も表現しないからかも知れません。

 

 

 

ですから、一番大切なことは

あなたが自分を信頼して

自分自身の想いを表現することです。

あなたが自分と言う子どもの話を

ゆっくり聴くことです。

 

 

 

話を聴いてくれない人を

信頼することは出来ませんから

あなたと自分の信頼関係を

ひとつひとつ積み上げていきましょう。

 

 

 

あなたと自分の信頼関係

これが最大の妙薬になります。

 

 

 

「何があったの?どうしたの?」

あなたの中の自分という子どもの話を

ゆっくり静かに聴いてあげて下さい。

 

 

 

その為の時間を生活の中に

十分に設けることが第一歩です。

 

 

 

他人や社会に求められるがままに忙しくして

あなたが忙しさに逃げてしまうと

あなたの中の自分と言う子どもは

拗ねてしまいますからね。

 

 

 

まず息を整えて、呼吸をゆっくりして

誰にも邪魔されない自分との時間を

僅かでも良いので毎日作りましょう。

 

 

 

他人の期待に応えることも大切ですが

自分を置き去りにしてしまっては

余り意味がありませんから

どんなに厄介でも面倒でも

あなたの中の自分と言う子どもと過ごす時間を

しっかり設けましょう。

 

 

 

それが育自です。

生きている限り続くのです。

土台、生きることは面倒なことです。

どんなに世間が便利になっても

育自の手間だけは省けませんから。

 

 

 

サボるとツケが回ってくるんですから

どうせなら、少しずつやっておきましょうよ。

毎日の育自を。

あなたの中の自分と言う子どもの話を

少しでも聴いておきましょうよ。

 

 

 

あなたの中の自分と言う子どもに代わって

私からもお願いします。