楽しむって何だ?
最近よく見かけるのが
「どんなことも楽しんで」「何事も楽しもう」という言葉。
でも実際に苦境に立たされた人は、
「全てが楽しい訳がねぇだろ、このヤロー!」
と感じる気持ちに、私は共感します。
私の感じ方のせいもありますが、
「とにかく楽しみましょー!」というのは、
他人事のような、無責任な言葉に聞こえる時があります。
だから、私はこう付け足します。
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苦しい時は苦しい。
悲しい時は悲しい。
それで良いはずです。
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むしろ、
自分の中の素直な気持ちを誤魔化さないこと、
否定しないこと、
置き換えないこと、
かき消そうと躍起にならないこと、
引き受けてゆくこと、
それが『楽しむ』ということの本質ではないかな?
と私は考えます。
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苦しい時には、堂々と苦しむ。
だって、苦しいんだから。
笑いたければ、恥ずかしがらずに笑う。
だって、笑みが溢れるんだから。
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色々ひっくるめて、凸凹あっても、清濁あわせて、
今を生きている自分を良しとする。
仮に良しとしなくても、オッケーとする。
もしもオッケーとは言えなくても、生きてゆく。
それが『楽しむ』ってことじゃないですかね。
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だから、
苦しんでいる人は、一生懸命に楽しんでいる人となります。
別に楽しもう!なんて意気込まなくても、
既に楽しんでいるんですよ、我々は。
それに気づけば、別の楽しみ方が生まれて、
また新たに楽しくなる!というだけのこと。
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つまり、私の中で『楽しむ』とは、
「体験する=堪能する=味わう=生きている」
ということであります。