医師 黒木 弘明

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二〇二四年 三月二八日(木)

綴りごと 想いごと

本質

COVID-19が身を潜めているように見えるが、

ここで鬱憤を晴らすだけでは

何も学んだことにはならない。


そう、何を学んだのか?
この体験から何を持ち帰るのか?
この経験にどんな意味を持たせるのか?

選ぶのも決めるのも貴方自身。

学ぶも学ばないも貴方の選択。


COVID-19前は、
インターネットやSNSが隆盛で
人と人との距離が縮まった。
#繋がりたい なんて言葉が生まれた。


しかしCOVID-19によって
人と人との距離を

見直さざるを得なくなった。


無闇矢鱈と群れてないか?
数のみが力だと思い込んでいないか?
一人ひとりの力量を軽んじていないか?
他人からの理解や承認ばかりを渇望してないか?
自分の中の自分との信頼関係は大丈夫か?


私たちは、やもすると
色のついた情報に踊らされ
それにヤキモキし、怖れ、身構え、
自分を一時的に見失うので
疲れ果ててしまう生き物だと分かった。


だからこそ
自分を育ててあげねば。


いつであっても
自分を守ってあげねば。


自分と自分の外の世界が
同義になってくるまで
自分を抱きしめてあげねば。


自分を愛することに定義はない。
愛せなくても、無視をしない限りは
愛しているから焦らなくてもいい。


今は鬱憤を晴らす時ではなく
私たちの本質を思い出すには
丁度良い時期ではないかと思う。


Nature という単語には
自然以外にも本質という意味があるそうだ。


COVID-19も含めた
森羅万象・自然から助言を得て、
自分の本質を思い出すのもまた良し。