医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月一九日(金)

綴りごと 想いごと

朝が来た

新しい世界。昨日とは別の新しい世界。
それが今日です。


朝が来て、日付が変わったが
別に他に何も変わっていない。
昨日と同じ場所に同じ人が居て
自分は昨日と同じ時間に居る、
という風に見えるでしょう。


それは今日という物語のエキストラです。
昨日までのあなたの記憶に合わせて
配置されたエキストラです。


そのエキストラを見て
何も変わっていない、何も変わらない、
と決めつけるのは早合点。


今日はあなたの選択で創られます。


昨日と似ているけれど
今日のあなたの選択によって
ますます変化します。


どうせあの人は変わらない、
どうせ自分はこのままだ、
と思う人は、それがその人の選択であり、
それが反映されます。


あなたの選択。


あなたの勇気ある選択一つがきっかけとなり
あなたの居る世界が大きく動き出す、
そんなことが何故無いと言えるのですか?


世界が変わるのではなく
あなたの世界の持ち主である
あなたが変わるので、それに合わせて
あなたの居る世界が変わるのです。


あなたの選択が変わると
昨日と同じような人も
少しずつ変わっていることに
お気付きですか?


昨日と同じ世界ではなく
昨日の記憶を保持した世界。


でも、もう朝が来たので
同じに見えても同じではないのです。
エキストラが同じだけです。


そして、新しい世界にあなたが連れてゆくのは、
あなたが本当に求めるものにしましょう。


あれも、これも、どれも、それも、
このままが良い、この状態を繰り返したいから、
継続したいから、失いたくないから、


という想いが強過ぎると、
それは、あなたの世界に「変わらなくて良い」
とあなたが指示しているのと同じことになります。


これは
変化・深化を妨げる、
こだわりです。しがみつきになります。


未知なる変化を
怖れないでください。
確かに、変化をすると形が変わります。


形あるものが無くなったり、
目の前にあったものが消えることもあるので
失くしたかのように感じるかも知れません。


喪失によって
嘆き、苦しみ、悲しむかも知れません。
それは私たち人間の癖です。


しかし、喪失のように見えた体験から
何かを得ること、何かを学ぶこともあります。


つまり、失くしたように思えたものは、
体験によって生まれた
学びや教訓に姿を変えたのです。


それらは形を換えただけであって
ずっとあなたのそばに居たのです。
あなたは何も失っていなかったのです。


それどころか、あなたが潜った
苦悩や葛藤によって
元よりも、たくましい姿となって
再び現れたのです。還ってきたのです。


それが愛です。
消えたように見えるだけで
失われる訳ではないのです。


だから、何もかもキープすることに固執すると
愛というエネルギーが滞り、
あなたの居る世界が変化しにくくなってしまいます。


愛は何処へも行かない。


あなたが失ったものは、
あなたから立ち去ったのではなく、
形を変えただけだ。


一時的に見えなくなったとしても、
形を変えているだけのこと。


そのことをいくら説いても、
五感に支配されているうちのあなたは、
喪失を嘆き悲しみ、憎み、怖れるだろう。


様々な苦悩と葛藤、
時には苦痛にさえも苛まされらだろう。


その苦しみの中であなたは、
初めて知ることがあるだろう。
それがなんであれ、
あなたは教訓を得るだろう。


それこそがあなたが失ったと嘆いていたものだ。
形を変えて、あなたの元へ還ってきたのだ。


それどころか、あなたの体験を経て、
豊かになって還ってきた。
拡がっているのだ。


その時あなたは真に知るだろう。
愛は何処へも行かないという真実を。


あなたの命令なしに、
愛はあなたから離れることはできない。


なぜならば、
本来のあなたが愛そのものであるからだ。
愛は何処へも行かない。


あなたの体験を通して愛は姿を変え、
あなたの苦悩と葛藤を通り過ぎた頃に、
かけがえのない、豊かなる教訓として還ってくる。


愛は何処へも行ってはいなかった。
ただあなたの中で循環し、
拡がろうとしていただけであった。


さぁ、いってらっしゃい!

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