医師 黒木 弘明

メニュー

二〇二四年 五月六日(月)

綴りごと 想いごと

暖をとる

 

寒いと暖を届けて貰いたいし、

温めてもらいたくなるが、その時

冷たくなっているのは、自分の思考かも知れない。

 

 

自分は冷たくなってしまった…
自分は弱ってしまった…
自分には熱をを生み出せない…
だから誰かに温めて欲しい…
と思考の世界で決めつけているのかも。

 

 

でも実際には自分で熱を生み、
暖をとることは可能だったりする。
動く、歩く、創る、熱中すると
自分の中から温まることが可能だ。

 

 

季節も人生も冷え込む時がある。
その時、誰かに助けて欲しくなる。
誰かに温めてもらいたくなる。

 

 

しかし忘れてはいけないことは、
どれだけ外が冷えても、自分の中には
熱が残っているという重大な真実である。

 

 

寒さがやって来る時、命が言っている。
「私の中の暖を信じ抜いて下さい」
「私こそが貴方を真に温めます」と。

 

 

北風に吹かれたくらいで
僕は僕の命の熱を疑う訳にはいかないのだ。
自分で自分の暖をとることもできるのだから。

 

 

まだ希望はある。希望を捨てる必要は無い。
北風にさらされ冷めきってしまった自分を
何度でも信じて直し、動かし続け、創り続け、
内なる熱を生み出すことの繰り返し。