医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月一八日(木)

綴りごと 想いごと

手島正揮氏の新譜

◎美しい日々◎
ミュージシャンの手島正揮氏から
新譜が届きましたので、ご紹介します。


※同氏ならびにライヴ・ミュージシャンを
応援する立場から、あえて中立的な論評に
こだわることなくこの記事を書いておりますが、
利益相反やアフェリエイトなどは有りません。


初めての方のために簡単に紹介すると、

手島正揮は、福岡県出身で現在は、

東京を拠点に活動するミュージシャンである。

自身をポール・マッカートニー・フォロワー

と自負するように、ビートルズのナンバーを

オマージュ演奏すると共に、オリジナル楽曲

をライヴ・ハウスで披露してきた。


それが2020年に状況が一変した。
片仮名3文字のウイルスによって。


多くのミュージシャンがライヴ・ハウスという
発信基地と住処を一時的に追われた。
まるでライヴ・ハウスが例のウイルスを
ばら撒く根源のような言われ方をして、
突如存亡の危機に晒されたと言って良い。


彼らライヴ・ミュージシャンだけではなく、
彼らの音楽を日々の糧として楽しみにしていた
音楽ファンたちも行き場を失った。


がしかし、彼は(相当の苦悩もあったはずだが)
どこか淡々と活動を続けているように見えた。
オンラインによるライヴ配信など
試行錯誤を繰り返し、ファンとの関わりが
持続するように活動し続けてきた。


その延長線上に、今回の新譜
「It’s a beauteiful day/君だけのLove Song」がある。


前述のポール・マッカートニーに
インスパイヤされて、彼も今回の録音を
全て自身の手で行っているとのことだった。


届いた新譜をさっそく耳に通す。
すると、これまでの彼の作品にないような
力強いギター・ストロークが鼓膜に飛び込んでくる。


それに続いて彼のミュージシャン人生を
回顧するような歌詞が心に響く。
まるで油断していたこめかみに
フックを喰らったような感覚だ。


序盤の歌詞の中で表現されている物語がある。
それは彼がことさらに強調しないエピソードだが、
彼こそは某国立大学院で修士号を獲得し、
作業環境測定士という労働衛生分野の
国家資格を持ち、従事していた人なのだ。


そこから彼があり得ない覚悟と苦悩をもって
音楽の世界に自分の人生をぶっ込んできたのは、
もう10年以上前のことであり、
新譜「It’s a beauteiful day」の中では
おそらくそれを歌っている。


筆者は、一介の音楽ファンであり、
オーディオ評論家ではないのだが、
新譜の音質についても言及したくなるのは、
彼自身がミキシング(録音音源をまとめること)
も担当したからだ。


おそらく彼は気が狂うほど作業したと想像する。
その甲斐あって、非常に力強い音像が出来上がった。
一連の作業を独りで終えた彼は
「日頃一緒に演奏している各楽器のメンバーや
ミキシング・スタッフに一層の感謝を覚えた」と言う。


結論に行こう。
この新譜は『生の讃歌』である。


自分の喉も含め楽器一本で生きてきた彼の命と、
それを支えてきたファンたちの愛の堆積が
この楽曲に表現されている。


まさにタイトル通り、彼と彼のファンたちが
共に重ねてきた『美しい日々』である。


もしもこの楽曲にデメリットがあるとすれば、
それはあなたの趣向に合わなかった時であろう。
それでも、この楽曲を手に入れて欲しい。


是非この楽曲を通して、
ライヴ・ハウス・ミュージシャンたちを
応援していただけないだろうか?


あなたの応援が彼らを支え、
彼らの音楽を待つ人々の心を潤わせ、
この殺伐としかかった社会に好循環の波紋を
生む可能性があるからだ。


そしてその好循環は、いつか必ずあなたの元に
有形無形の益として還ってくると私は信じている。
「情けは人の為ならず」である。


手島正揮ありがとう。
また愛の大きな人間になったんだな。
もう僕は追いつく自信がないけどな。


楽曲の購入は以下からできます。携帯などに
楽曲をダウンロードすることも可能です。
ぜひ人間の音楽と心にあなたの愛を。
https://paulmasaki.thebase.in/