医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二八日(日)

綴りごと 想いごと

感情という賢者

貴方が楽しいと感じる時
貴方が悲しい時や怒りを抱く時
それぞれが貴方の中の感情の声です。


楽しい時の感情はこう言ってます。
『よし!それを全世界にシェアしよう!』


悲しい時、立腹した時の感情は
「う〜む。その捉え方はおすすめしないよ」
と感情が言っているのです。


感情とは、
貴方の咄嗟の反応であると同時に、
貴方の中の賢者の声でもあるのです。


貴方は一人ではないし
貴方は貴方だけのものでもないのです。
貴方の心、体、精神、感情など
貴方と生を共にする全てのチームメイトとの
協働作業が今を生きることです。


感情的になる、という言葉がありますが、
それは貴方が感情の助言を
受け付けていない時の状態を指します。


感情が生まれることは
なにも恥ずかしくない。
むしろ至って美しいことです。


大切なことは
貴方のチームメイトである感情が
貴方に何かを示唆していることを受け容れ
その声に耳を傾けることです。


本来の感情は
貴方を困惑させるつもりはないので
そんなに難しいことは言いません。


「全世界にシェアしよう!届けよう!」
「その捉え方は勧めないな」


この2種類です。
感情もまた人生の羅針盤です。


貴方の中の賢者、感情もまた
貴方を本物の幸せに導こうとしています。


世に溢れる玉石混交な情報を元に
何となく、幸せそうなものを探しに行く前に
貴方の中に溢れる確かな声に
素直に従って動いてみるのも良いですよ。