医師 黒木 弘明

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二〇二四年 五月一六日(木)

綴りごと 想いごと

愛と脳

 

生きている人が

毎日何をしているかと言えば、

毎日過去を創っている。

 

 

毎日の体験や感情、
教訓や知識と共に、
その人が過去が作られ
その人の人生を定義づける。

 

 

何故かと言えば、
毎日の体験とそれに基づく
貴方の想い・考え方・感じ方が
そのまま脳に記録されるから。

 

 

そんな貴方の過去を
そのまま記録した貴方の脳は
脳なりに気を利かせて先回りして
貴方の過去のトレンドを
そのまま現在に投影する。

 

 

そうなると今、貴方が感じる、
いらだち・不安・心配・怒りは、
本当は今発生したものではなくて、
貴方の脳の過去の履歴から
自動的に引っ張り出された、
非現実的なものかも知れない。

 

 

しかし、そんなことは関係なく、
貴方が無意識のうちに
貴方の日々の体験は
貴方の感情と一緒になって
貴方の脳に記録され、記憶となり、
やがて貴方の人生観となる。

 

 

人格形成期は15歳ごろまで
とも言われるが、その後も
毎日の体験の記録によって
人生観は上書きされ続ける。

 

 

これが脳と人生のカラクリ。
なら要点は見えてきたよね?

 

 

自分の脳を育て直せば良いね。
自分の脳に新しい感覚を
新しい幸せとして新しい定義を
上書きすれば良い訳だね。

 

 

もちろん、すんなり行く時と
過去の脳内記録が重厚過ぎて
記録の上書きをする前に
過去情報の修正が必要な時もある。
あっても構わない。

 

 

積み木崩しゲームのように
一つの記録が修正されると
それに釣られて他の記録も
瓦解的に塗り変わることもある。

 

 

つまり、私たちは毎日
過去を踏襲することも
過去を塗り替えることも
未来を創ることもできる。

 

 

これまでの人生に飽きたら
人生がつまらなくなってきたら
貴方の脳に新しい情報や
新しい体験・考え方・感じ方を
提供してあげれば良いんだ。

 

 

私たちはみんな育脳家だ。
あとは心をこめるだけ。
そこに愛が生まれるんだ❤️