医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二五日(木)

綴りごと 想いごと

心配事とニキビ

人間なので心配事は有ります。

ところが、その心配事はニキビと同じ。

無闇につぶさない、触り過ぎないのが良いです。

心配事は一体どうすれば解決するだろうか?

が我々人間の大きな関心事ですが、

それは実は二の次、三の次かな?と私は考えます。

そこに余りにもこだわり過ぎると、

予想以上に遠回りになる気がします。


変なことを申すようですが、

まずは「心配するという体験」に

大きな意味があると思います。

まず心配事によって、人生にスパイスが効きます。

どんな人もハッと目が醒めます。

【心配事は目覚まし時計】説 by Kuroki

そして第二に、

「心配事を通して自分の内面を見つめ、

自分の中の『怖れ』を発見した上で、

自分の行動・言動・表現全般を新しく選択し直し、

自分の人生のクリエーターとなるという体験」

に私たちは招待されます。

つまり、

人生に心配事が現れる時、

それは新しい自分への招待券が届く時である、

と私は感じております。

【心配事は新しい人生への招待券】説 by Kuroki

ここで、ニキビと心配事の話に戻ります。

ニキビ対処の基本は、ニキビそのものをいじるのではなく、

確かストレスや生活習慣の見直し

ではなかったでしょうか?

勿論、必要に応じて専門家の指導を受けたり、

経験を積んだ専門家の協力のもとで

中に溜まった膿みを出す場合もありますが、

その診察を受けるのも自分の行動ですし、

時間とお金を支払ったからと言って、

専門家に丸投げするだけではダメですね。

指導を受けた後の自分の対処が、

一番大事なところですよね。

ね、そうでしょ?

ニキビ(心配事)をいじるのではなくて、

自分の選択を変えていくのがコツ。

【心配な時こそ、急がば回れ】説 by Kuroki

あなたが自分の選択を変えて、

新しく自分を創り直した時、

あなたの心配事の役目は終わって、

立ち去っていくのです。

ですから、今、大変だ!という方々。

その方々は、新しい自分に向かって

大きく変化している、凄い方々なのです。

本当に凄い、もの凄いことです!

ある意味、偉業だと私は思います。

そんな方々を私は応援したいのです。