医師 黒木 弘明

メニュー

二〇二四年 三月二九日(金)

綴りごと 想いごと

寸劇の代弁者

 

心に溜まった想いを出す!と言っても、

優し過ぎて文句や愚痴が言えない、

誰かを傷つけるみたいで…と言う人も当然居ます。

 

 

また文句や愚痴は言えるけど(少し的外れである為に)

どれだけ言っても心が全然晴れない…

という人も当然居ます。

 

 

そんな時、僕のカウンセリングでは、
お得意の寸劇を使うことにしています。

 

つまり、愚痴や文句が言えないその人に
僕が成り代わって、アレコレ文句を言う。
で、それが的外れじゃないか?を確認して、
それでまた僕がその人を演じて文句を言う。

 

 

まるで、役者さんが演技の様子を
監督や演出家に確認するかのように。
例えるならば、僕が寸劇役者で
カウンセリングを受けてる人が監督。
(僕小学生の頃、劇団に在籍してました)

 

 

そうやって、その人が中々上手く
言葉にできなかったニュアンスを
言語化したり、表出化することを
僕の寸劇で手伝っているつもりです。

 

 

でも皆さんだってあるでしょ?
言いたいけど、言っちゃダメだから
できるだけ言わないでおこう…って
胸の中に沈めてしまった言葉たちが。

 

 

でも時には、その言葉の沈殿物が
自分を重たくしていると気づいて、
なんとか取り出そうとするけど、
自分ではその沈殿した言葉が取り出せない…
なんてこと、あるでしょ?

 

 

そんな時、欲しいのが代弁者。
何となくの想いや、モヤモヤした気持ちを
言葉にしてくれると、こっちもスッキリするし❣️
自分では気づかなかった自分が分かったりする❣️
(カウンセリングの本当の目的はココです↑)

 

 

先日M-1グランプリで優勝した、
ウエストランドの井口さんなんて
その代弁者の典型でしたね🏆
(もちろん、相方の河本さんも素晴らしい)

 

 

ちなみに、僕の代弁者はBluesです。
Blind Blake, Mississippi John Hurt, Skip James
1930年前後に生まれた彼らの素朴な音楽は、
時として、交響曲よりも雄弁に聞こえます。

 

 

それは、彼らもまた苦悩して生きていたが故に
彼らの音楽が、後世の人間の心中を代弁する作用を
持つのでしょうね。それがBluesの凄い所です。

 

 

ということで、今回は代弁者の話でした。
皆さんにも自分の代弁者が居たって良いんだよ😊