医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二四日(水)

綴りごと 想いごと

完璧でなく完全

あなたが完璧である必要はないよ。
全てにおいて優るギター、至高の一本は、
在りそうで実は存在しないことを
これまでのキャリアの中で、私は発見しました。


かなり優れたギターであっても、時と場合によって、
劣っていると言われたギターのサウンドに
及ばないことが、多々あるのです。


分かりますか?
それと同じです。


あなたが完璧である必要はないのです。
あなたが至高の一本になる必要はないのです。


全てにおいて一流の自分を
造らなくて良いのです。


あなたの不得手な部分には
色んな可能性が秘められているのです。


もちろん、あなたの能力を
伸長させるチャンスかも知れないし、
誰かがあなたの人生に関与して
あなたを支える機会になるかも知れない。


不得手なことを無理に隠し通すと
あなたの全貌が分かりにくくなって
あなたのどこに触れて良いのか?
あなたをどう助けて良いか?
他人には分からなくなってしまう


仮にあなたが自分に鞭打って
完璧な自分を実現したと思っても
その次の瞬間、劣化してゆく自分に
追い立てられることになり
結局は苦しみは消えないだろう。


あなたの不得手なことは
絶望だけを生むのではなく
思わぬ形であなたに
希望を与えることもある。


あなたの特性は何だろう?
あなたの土俵はどこだろう?
あなたの得手は何だろう?


自分の得手とは、誰かと比べて
優れている部分のことではなく
あなたが無邪気に楽しめる部分
のことを指すんだよ。


必ずある。
あなたの得手は。


あなたが完璧である必要はない。
得手と不得手が双方揃って
あなたは完全なる存在なんだよ。