医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二五日(木)

綴りごと 想いごと

学ぶことは与えること

拙著・生学癒活のまえがきを

少し詳しく解説しましょう。

学ぶことは、与えることです。
あなたが、何かから学ぶということは
何かの中に「学べるものが有った」という
あなたの真実を創造することに繋がります。


そこに有った何かをあなたが学んだ、のではなく
あなたが学んだことで、そこに何かが生じたのです。
学ぶことで、あなたが何かを創造したのです。


今あなたが、相手から学ぶことがあるとすれば
それは、あなたが相手の中に「学び得るものがある」
という真実を与えたことになります。
だから、学ぶことは与えることなのです。


与えることも、同様です。
何かを持っているから与えた、のではなく
与えたことによって、何かが新たに生じたのです。
与えることで生まれ、その分豊かになるのです。


学ぶことは、与えること。
与えることは、自分が豊かになること。
学ぶことは、自分を豊かにすること。


あなたが辛く苦しい時には
あなたが学ぶものを探すのも良いでしょう。
学びで得られた豊かさが、あなたを和らげます。


相手から学びたくもない
相手に何も与えたくないという時は
何らかの感情に心を占有されて
あなたの活力が失われている時です。
学ぶことも与えることも、相手を選びません。


学ばなければいけない、与えなければならない、
そうしないと罰が下る、という訳ではありません。
あなたに問題が無い時は、学ぶことも与えることも
苦にならないというだけのことです。


学ぶことも与えることも出来ない時は
あなたが何かを学ぶためのお手伝いを
信頼できる誰かにしてもらうと良いです。


苦しい時は、能動的に学ぶことを避けて
受動的に癒しばかりを求めるのが、人間のサガですが、
そちらは甘美な迷宮の入口になり得ますので、
なんとか踏み留まってみてください。