医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二五日(木)

綴りごと 想いごと

女性性

【女性性】https://linktr.ee/seigakuyukatsu
これはジェンダーの話や
セクシャリティの話ではないです。


3つ前の記事で、女性性は凄いな!
と書きました。よく見てくださいね、
女性じゃないんですよ。
女性性なんです。


つまり、男性の中にも女性性はあるし、
女性の中にも男性性はあります。


ただ、どちらの性質を
表に出しているかだけの違いです。


男性だから女性性は不要とか
女性だから男性性は排除とか
そう言う問題じゃないです。


男性性・女性性という要素であって、
それぞれに学ぶもの、得るものが
あるんですね、かならず。


たとえば、私が見た所では、
相手に対して有意な立場を取ろうとする人や、
話も聞かず頭ごなしに相手を叱る人などは、
男女を問わず、自分の中の
女性性の理解が足りない傾向にあります。


自分の中に柔和な部分があることを
自分で否定しているのでしょう。


柔和=女性=弱い
と勘違いをしているのかも知れません。


で、そう言う人に限って
身の廻りの女性的な要素に
かなり助けてもらっていたり、
ドップリ頼って、甘えたり、
場合によっては、
怖れたりしていることもあります。


自分なのに、自分の中の女性性を
受け入れられないから
なんか変な矛盾が起きるのです。


そこに在るものなのに
無い!と言い張っている訳ですから
そりゃ自己矛盾は起きます。


そして、柔和=女性=弱い
ではありません。
女性=女性性ではありません。


むしろ、
女性性は強いですよ。
生命力に溢れていますよ。


いいじゃないですか
男性の中に
おしとやかな部分があっても!


まだ世の中に男社会の色は残ってますが
女性が女性性までかき消して
男になりきって女性の社会進出をしても
男社会は、そのままです。


女性性、分かりますか?
なんて言うのかなぁ?


たとえるならば
水のような性質のことではないでしょうか?


水は形を換えてどこまでも行きます。
水、水蒸気、雲、空、雨、海。
その過程で様々な命を育みます。
時に荒々しく吹き上げることもあります。


形あるものに固執しない
こだわりの無さ、
変幻自在、千変万化な姿に
私は女性性を感じます。


また女性性は
受け取ることでもあります。


たとえば、あなたに毎日降り注ぐ愛。
目には見えないものですが
あなたは受け取っていますか?


愛を受け取るのが上手くいかないと
生きている日々が苦しくなります。
それは日光を浴びないサボテンのようなものです。


愛を受け取り、循環させてゆくのは
女性性の得意な分野ですから、
ここは非常に重要です。


育む、包むなども女性性の技。
見方を変えれば、これも
受け取っているのと同じです。


女性性で何でも解決!ということではなく、
男女を問わず、多くの人が向き合いきれていない
自分の中の女性性をもっと許せると
きっと楽になるでしょうね、
ということです。


女性性、男性性、
でも根っこは同じところから
やって来ています。