医師 黒木 弘明

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二〇二四年 五月八日(水)

綴りごと 想いごと

分かってくれない

 

こちらが一生懸命にお話ししているのに
全然分かり合えない、そんな人居ますね?

 

 

おそらく、その人は
分かって欲しいのだと思います。

 

 

相手のことを理解する前に
自分のことを理解して欲しいのでしょう。
分かって欲しい人なんでしょう。

 

 

自分の心の中にいっぱい
分かって欲しいことが詰まっているので
心の中に余白がないから、
相手の意見を受け容れる隙間がない。

 

 

だからいくら話を聞いても、耳には入っても
心に入れることができない、だから分からない。
そんな感じなんだろうと思います。

 

 

 

片方には心の余裕があって、
もう片方には余裕がない場合は、
余裕がある方が、まず相手のことを
分かってあげようとすれば良いのですが、

 

 

問題は、2人ともが心の余裕が無い場合。
家族全員が、関係者全員が心の余裕が無い場合。

 

 

話しても分かり合えないし、
話自体が成立しないことが続くので、
もうお話しをしたくなくなってしまう…

 

 

もう何か出来事が起きない限り、
そのメンバーだけで話し合うことや、
分かり合うことが難しくなってます。
(大体そんな時に出来事は起きますが)

 

 

誰が悪い?とか、何故こうなった…
と考え始める人が大半ですし、
その気持ちもよく分かるのですが、

 

 

おそらく誰も悪くないんですよ。
みんな自分なりに一生懸命生きてただけですよ。
だから心がいっぱいになっちゃっただけですよ。

 

 

何故こうなったか?
よりも
今からどうするか?
ですよ。

 

 

あの人分かってくれない、ってことは
貴方も「分かって欲しい人」だったのかも。
貴方が相手を分かってなかったのかも。

 

 

もう一度相手を理解し直すには
まず貴方の心の中に余白を作らなくては。

 

 

人の手を借りても良いから、
その心の中にある想いを出していきましょう。
まず自分の心を軽くしていきましょう。
それが自分への誠実さです。

 

 

自分に出来ないことは、他者にも出来ませんから、
まず自分に誠実に、自分にやさしく在って下さい。
それが世界を温める最初の一歩。