医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月一九日(金)

綴りごと 想いごと

八月六日雨

 

今年の八月六日は雨です。

台風の影響とのこと。

 

 

この時期は、戦争や平和について

考えさせられる時期ですが、

言い換えれば、

愛について想いを馳せる時期です。

 

 

 

以前にも同じようなことを書きましたが、

再び『癒し』について考えます。

 

 

 

私の考える『癒し』とは

傷ついたものが、傷つく前の状態

に戻ることではありません。

 

 

 

それは無理だと考えます。

仮にタイムマシーンが開発されて

傷つく前の自分に戻ることが出来たとしても

それは、あまり価値のないことのように思います。

 

 

 

むしろ逆です。

傷ついた自分を踏まえて前進すること

経験を糧にして自分を活かすこと

こちらの方角ではないかと思うのです。

 

 

つまり、『癒し』とは

自分に訪れた苦しい体験と向き合いながら

「この体験にどんな意味が込められているのか?」

「この体験から何が学べるのか?」

ということを自分で見出していきながら、

苦しい体験を

人生を経験豊かなものとして楽しむ「道具」

にしてしまうことではないか?

と(今日の時点で)私は考えています。

 

 

ただし、ここで言う『癒し』には

愛が不可欠です。

 

 

 

苦しい経験を活かすことなんか出来ない、

そう思う人もいるとは思いますが、

それは未来の自分への愛が

若干不足している状態かも知れません。

 

 

 

未来を信じること、

信じ抜くこともまた、愛です。

 

 

 

夏。

私にとって愛に想いを馳せる季節です。