医師 黒木 弘明

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二〇二四年 五月八日(水)

綴りごと 想いごと

偲ぶ万年筆

僕が、はじめて産業医として赴いた職場の

所長さんだった故・真田敬二さんの万年筆。

彼とは、年齢を超えて

個人的に非常にウマが合いました。

ある時は一緒に食事をし、酔ってしまった僕が

真田さんの家に転がり込んで、

妙な形で彼の奥様に挨拶することもありました。

僕が産業医を離任しても、個人的な付き合いは続き、

親子のように、仲良くしてもらいました。

そんな真田さんが数年前に亡くなった際、

奥様が形見として譲って下さったのが、

この万年筆です。

敬二さんは、

今も手元で僕は見守ってくれています。

今年の夏は、

自分に繋がる愛の系譜を感じます。

誰しも愛の系譜に上に生きています。

独りということはありません。