医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二四日(水)

綴りごと 想いごと

人間の特権

時には知識や理論を学ぶよりも、

何も言わずに抱きしめてもらった方が、

慰めになることがあります。


それは直接カラダに愛を贈るからです。
カラダは直接的です、いつだって。


自分の中のアンバランスな思考を整えるための
知識や理論、練習は、アタマに愛を贈る作業です。
これも大切な愛。


でもそれだけで完結しません。
人間だから。アタマとカラダを持つ人間だから。


カラダにも愛を贈ってあげることも大切です。
息をしっかり吐き切って、深く吸い込んだり、
口角を上げて笑顔になってあげたり、
「大丈夫だよ」と声をかけながら、
ポンポンとカラダにタッチしてあげたり、
さすってあげたり、姿勢を正してあげたり、
縮んでいる所を伸ばしてあげたり、
陽の光を浴びてあげたり、香りを嗅いだり、
音を聴いたり、色々あり〼。


カラダにもアタマにも愛を贈ることができる。
それが私たち人間の特権です。


抱きしめようカラダさん。
慈しもうココロくん。
沢山愛してあげよう、ジブンちゃん。