医師 黒木 弘明

メニュー

二〇二四年 五月一六日(木)

綴りごと 想いごと

不調を新調

 

調子が思わしくない時、

それは「自分が飽きている時」だと言う説。

 

 

体にしても、心にしても、
調子が良くない時は
体や心がこう言っているのでは?

 

 

「そのパターン、もう飽きたよ」
「他の味を試したいんだけど」

 

 

パターンや味と言うのは
他でもなく自分の行動パターンや
自分の考え方・感じ方のこと。

 

 

いつも同じようなパターンに
体や心が飽きてしまって
体や心、すなわち自分が
全然楽しめていない時に
調子は悪くなる気がするよ。

 

 

だから変えてあげれば良い。
考え方、感じ方、行動パターンなど
なんでも良いから、
少しずつで良いので、
変えてあげれば良い。

 

 

解決しない問題、脳の癖、
これまでの習慣やリズム、
トラウマ、前世、そのほか
変えられない理由もあるだろうけど
できる範囲で変えてあげれば良いよ。

 

 

とかく調子が悪い人の多くは
長いこと何かに不満を持って、
誰かにささやかな怒りを抱いて、
それを仕事や生活でオブラートに
包んで隠していることが多いけど

 

 

自分はとっくに飽きてるんだが…
というメッセージが何通も
様々な不調として届いてるかも。

 

 

自分に自分が飽きて
ときめかない、ワクワクしない、
その自分はもう楽しめないよ、
新しいパターンに移行したいよ!
と言っているのでは?

 

 

それを例えるならば、まるで、
食が豊かな、この日本という国で
食事ができる体に生まれてきたのに
毎日シリアルだけを食べて
人生を終えようとするようなもの。

 

 

せっかくの人生なのに
色んなパターンを試さないなんて!

 

 

だから変えてあげれば良い。
不満や、恨みや、思い出し怒りも、
もう飽きたって言ってるから
変えてあげれば良い。
まだ経験してない別の味を試そう。

 

 

たとえば、今まで言ったことのない相手に
ありがとう、と言い変えてみるのも良い。

 

 

これは魂にとっては究極の料理、
最強のラーメン、至高の寿司みたいなもの。

 

 

ありがとう…って、すぐに言えなくても、
とにかく何か、今までとは別の視点、
別の感情を味わえるような、
新しい体験を自分にさせてあげれば良い。

 

 

それがピタッとハマった時は
体や心が直ぐに調子良くなるから。
まぁ、やってみて下さい。

 

 

求めていた人生の味わいに
出逢った時の体も心は、素早く反応して、
嘘みたいに元気になるから不思議です。

 

 

自分に色んな味を試させてあげて
自分を育てることができるのは
貴方しか居ないから、
まぁ、やってみてよ。

 

 

不調は本当は有り難いんだ。
人生に新しい道を切り拓くのを
手伝ってくれるんだから。
不調を恨むことなく、仲良くなる。

 

 

抵抗せず素直に
不調の声を聴くことで
好調に導かれる、
そんな味わい方もあるんです。