医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月一八日(木)

綴りごと 想いごと

一年を宝にする

弱さを排して、

真に強くなることはありません。

弱さを受け容れることで、

真にたくましくなるのです。

その経験が本当の宝です。

今年一年で露わになった自分の弱さを認め、

それでも年の瀬を迎えることが出来たことに

心から感謝をすれば、

この一年はかけがえのない宝になります。

体を休めながらこの一年を振り返って、

良い年として締めくくりましょうね。

今年も私は学ぶことが沢山ございました。

例えばこんな感じです。

2月には私の最愛の祖母が、

9月には父の様に育ててくれたギター屋の親父が

それぞれ天国に還りました。

そんな喪失体験を通して

自分の中の女性性、男性性について、

また自分の現在と未来について、

自分の中の覚悟と怖れについて、

これまで以上に真剣に対峙しました。

私は予想以上に怖がりでした。

それを認めた方が前に進めました。

また著作を出すまでの作業は

後世の人に責任ある言葉を遺すための

妥協の出来ない大きな仕事でありました。

途中、何度も気持ちが負けそうに

なったこともございます。

その度に出版社の森恵子さんが

励ましてくれたので、ゴールできました。

私の著作といえども、

多くの人の力を頂きました。

私一人では何も出来ませんでした。

さらに今年も有難いことに

各地に呼んで頂きまして

講演、社内研修などをさせて頂きましたが、

コンサートツアーの様なスケジュールの中

こうして無事に年末を迎えられたのも

様々な方々と森羅万象の

有形無形のご支援があったからこそ

と、心底感じておりますと同時に、

人間と地球、地球と宇宙について

私たちが担っている責任について

これまで以上に思索を巡らせました。

私の人生は、私の決断と選択によって

毎日創られていますが、

私の人生であっても

決して私だけのものではない、

ということを感じました。

私は人生を独占し過ぎていました。

自分が預かっている多くのエネルギーを

様々な力を借りながら

自分の周りの世界に循環させることを

愉しみたいと思い始めました。

そんな訳で、沢山の発見がありました。

そのおかげでこの一年の間に

私は変化し、深化しました。

この一年は宝のような体験の集積でした。

本当にありがとうございました。