医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二四日(水)

綴りごと 想いごと

ワークショップ

6月〜7月にかけて19歳〜26歳の子たちと
ワークショップを4回行いました。


ちょうど自分の将来・具体的な進路を
考えたり、迷ったり、尚且つ、
プライベートも含め悩ましい時期の子たち。


無料だとは言え、
ワークショップに参加するには
志望動機を書いて送って審査を受ける。
さらに事前課題の準備も求められ
ワークショップでは必ず発言することになる。


日本人が結構嫌がるタイプのワークショップ。
だから初めての子は僕のことを
老練した気難しい先生だと予想するらしい。


ワークショップ当日、画面に現れ前説を語る
セサミ・ストリートのような顔の僕を見て、
初見の子たちは???となるらしい。


そんなギャップ、肩透かしから
ワークショップを始める理由は
難しい事こそ柔らかく捉えて欲しいから。


ワークショップのテーマも
僕の伝えたいことも一貫している。


自分。
ただそれだけ。


職業選択をする前に
君の生きる方角(進路)はどうなっている?
君の自分はどうなっている?


どこに向かうのかな?
誰と心を通わせるのかな?
何を捉えようとしているのかな?


全部自分。


それを伝えるには
彼らの言葉を引き出し
彼らの声を聴くことが欠かせない。


上手く言葉にならなくても良い。
的外れな発言でも構わない。
自分の声で自分の言葉を出してご覧。


今自分が何を求めているのか?
何に憧れているのか?
何を怖がっているのか?


まずはそこから始めよう。
自分はそこに居る。
あちこち探しに行かなくて良い、
そこに居るのだから。


そうやって彼らに
自分と触れる体験をしてもらう。
それがワークショップの目的。


ワークショップで触れた自分を
どうか忘れないで、放置しないで
大切にお世話してゆくんだよ。


それが僕のメッセージ。


このワークショップは手間暇かかるし
裸の心で初見の人に向き合わねばならないので
膨大なエネルギーを要する。


それでも僕は構わない。
なぜなら学んでいるのは
僕その人だから。


さぁ、みんな
悩みを解消しようとするのではなく
安心して心ゆくまで悩みなさい。


僕の小難しいワークショップに
勇気を持って参加してくれた子たちに
心から感謝します。
みんなありがとうネ。