医師 黒木 弘明

メニュー

二〇二四年 四月二六日(金)

綴りごと 想いごと

ナビを使う

◎怖くないよ◎
人生は怖いものだから、非力な私は強くなる為に
他人の何倍も努力しなければならない…
と貴方に思わせているのは
貴方のアタマ(思考)の癖です。


その癖は、貴方も知らないうちに
生活環境の中で、植え付けられてしまうので
やむを得ません。癖の無い人は居りません。


ただし、その癖は貴方が気づかない所で
貴方を苦しめることがあるので、
物心ついた後は、自分の癖を自分で修正して
生きる苦しみを和らげていくことを勧めます。


ではどうやってその癖を修正してゆくのか?
どうすれば苦しまなくて済むのか?


それは、嫌な出来事を使うのです。


え?嫌な出来事を避けたいのに
嫌な出来事を使うなんて…
と思うのはまだ早いです。


貴方にとって嫌な出来事の中には
必ずと言って良いほど
貴方との共通点があるはずです。


そんなものはない!と言い張っても無駄です。
冷静になって思い返せば、必ずあるはずです。


例えば、会社の上司たちが
お互いの揚げ足取りをしているのを見て、
それに巻き込まれそうで、嫌だと言う時は


それを見ている貴方自身に同じような処が無いか?
もう一度、探してみてください。
貴方が誰かの揚げ足取りをしていないか?
もしくは、貴方が貴方自身の価値を貶んでいないか?


悔しくても、腹立たしくても認めるのです。
貴方にとって嫌な出来事は他人事ではなく
貴方の中に通じる問題でもあったのです。


貴方にとって嫌な出来事と貴方の共通点は
貴方が幸せになるための修正ポイントです。
それを修正すれば、貴方はより楽になります。



貴方を劇的に修正しなければならないのではなく
貴方は微修正を繰り返して行けば良いのです。
微修正の蓄積が、自ずと貴方を劇的に楽にします。


嫌な出来事を体験した時は
自分と共通した要素を探して
それを素直に認めて、
そこから教訓を貰うのです。
それで貴方は楽になります。


嫌な出来事を正しく用いれば
貴方を楽な方角、幸せな方角に導く
ナビゲーション・システムとなります。


一方で、嫌な出来事に背を向け
そこに隠された教訓を探すことも
学ぶことも、自分を修正することもしなければ
貴方はより苦しくなります。
ナビゲーション・システムを無視するからです。


お分かりでしょうか?
嫌な出来事も、嫌な人も、
本当は貴方に教訓を学ばせ
貴方を楽な方角に導くための
エキストラに過ぎないと言うことが。


ですから貴方が人生の中で出逢う人は
二通りしか居ません。


貴方を護りながら貴方を幸せに導く人と
貴方に嫌われながら貴方を幸せに導く人。


それが理解できれば、
人生がジャングルの中を独り彷徨うような
不毛な作業ではないことが分かるでしょう。


嫌なことが起きても大丈夫。
そこから教訓をもらった分、楽になるから。
嫌なことほど深く自分を見つめさせてくれる。
人生が良いことばかりじゃないのは、その為だよ。



良いことがあれば、それに感謝し
嫌なことがあれば、そこから学ぶ。
それだけで十分に貴方は幸せになる。
難しく考えない。


生きることは怖くないよ。大丈夫。
よく考えてご覧。貴方は護られてきたじゃないか。
だから今日も生きてるじゃないか。
それはこれからも変わらないよ。


怖くても良いから、
失敗してズッコケても良いから
貴方が本当にやりたいように
本来の貴方が歓びを浴びるように生きてご覧。


そんな声が
何処からともなく
聞こえて参ります。