医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二〇日(土)

綴りごと 想いごと

ギャップ②

ギャップの話しの続きです。
話が噛み合わない程のギャップって
一体どこから来るんでしょう?

世代?時代背景?価値観の相違?
文化?信仰?性別?生活環境?
どれも当てはまると思うんですが、

話が成立せず、噛み合わない時って
お互いの「大切にしているもの」以上に
お互いの「怖れているもの」が大きく
すれ違っているような気がします。

それぞれに、こうなったら嫌だ!
こうなるのは絶対避けたい!みたいに
怖れているイメージを持ってるんだと思います。

だから、それをどうにか回避したい!
と言うことで頭がいっぱいなんでしょう。
相手のことを考える余裕なんて無いので、
話が全然噛み合わないのでしょう。

実は、これが「怖れること」の作用です。
誰しも大なり小なり、怖れはあるのですが、
怖れている時は、小パニック状態になります。

だからお互いの「怖れ」をぶつけ合ってる時は
想像力は下がるし、当然話しは噛み合わないし、
さらには、自分(の怖れ)を理解しようとしない、
相手への猜疑心や怒りまでもが付随してくるので、
どんどんパニックの連鎖になっちゃいます。

そんな時は一時ストップしましょう。
十分にお互いの距離をとりましょう。
で、その後相手を心の中で罵倒したり、
恨んだり、憎むのはやめておきましょう。
自分の心が消耗疲弊するからです。

少し離れて、自分を回復させてから
自分が何を怖れていたのか?
相手が怖れていたのは何か?について
ゆっくり想いを馳せてみましょう。

自分が「怖れているもの」を把握できて、
その怖れを収束させるのに
どうしても相手の協力が必要ならば、
素直に打ち明けて、お願いするのも一案です。

また逆に、相手の「怖れ」が把握できたら、
その収束のために貴方が何か協力してあげる、
と言うのも、新しい関係の構築の為には
妙案だと思います。

自分のことも分からない、相手のことも分からない、
分かりたくない、と言う時は、混乱状態なので、
やっぱり第三者に手伝ってもらって、
まずは自分の気持ちを鎮めるのが得策かな?
と思います。

どんなギャップも自分を把握する機会になり、
それこそが『生きてる証し』となりますから、
意見の相違やギャップを憎まず、
新しい知見・体験を得たと思えるようになって、
最終的に感謝できたら最高ですね。
(綺麗事のように聞こえたらゴメンなさいね)

ちなみに、写真中央のフレブルちゃん。
ブーリーと言われているお人形ですが、
90歳を超えております。お若いでしょ?
ギャップがあります(^^)