うどん屋の釜
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僕が小学生だった頃、
武田鉄矢さん(現在71歳)が好きで、
彼の映画やドラマを観たり、
歌をカセット(まだCDなく)で聴いたりしていました。
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彼の出演した映画の中に
「思えば遠くに来たもんだ(1980年公開・朝間義隆監督)」
という作品があります。
高校教師役の武田鉄矢さんのセリフの中に、
以下のようなものがあります。
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九州では、お前たちのような青年を
「うどん屋の釜」と言います。
分かるか、お前ら?
ゆーばっかし(言うばっかし=湯ばっかし)。
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ちなみに、故郷を離れて九州に住んで、
もう20年以上となる僕ですが、
(まさに、思えば遠くに来たもんだ・笑)
未だに「うどん屋の釜」という言葉に
出逢ってはおりません(笑)。
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それはさておき、皆さんの周りにも
この「うどん屋の釜」みたいな人が居ませんか?
「次からはしっかりします、もう同じミスはしません!」
「コツを掴みました、次回はできる自信があります!」
などと本人は言うものの、その人を見ていると、
少しは変わっているような気がするけど、
根本的には変わっていないような感じで、
結局はまた同じことを繰り返しているような、、、
同じ反省+同じ行動=同じ結果、、、
そんな「うどん屋の釜」的な人。
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と言うことで、今回は
何故、同じような繰り返しをするのか?
いつ「うどん屋の釜」を抜けれるのか?
について考えます。
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次こそは大丈夫です!と言うその人は、
おそらく幾つかの失敗の中で、何かを発見し、
少しずつ変化をしているのだとは思います。
その変化によって、
その人の行動や言動、考え方や感じ方が変わってくれば、
確かに結果も変わってくるとは思いますが、
その変化はまだ不安定で小さいために、
その変化が安定的に持続しないのだろう
と推測します。
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つまり、一度や二度の「変化」だけでは、
その人の人生の物語を
大胆に変化させるには至らないのだろう
と私は考えます。
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変化するだけではなく、それを連続させること
連続するだけではなく、それを継続すること
継続だけではなく、それを維持すること
維持するだけではなく、それを習慣とすること
習慣にとどまらず、それを自分の在り方とすること
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小さな発見、小さな変化が、
自分の『在り方』にまで落とし込まれた時、
その人の人生の物語は
大胆に新しく展開するだろう
と私は考えます。
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変化や連続、継続、維持、習慣としている間であっても、
刻々とあなたの人生の物語は変化しますが、
まだ自分の『在り方』に落とし込めてない段階で、
人生の変化に一喜一憂して、
「もう自分は人生を支配した!私は生まれ変わった」
と早合点してあぐらをかいたり、
逆に望むような変化が持続しないからと言って
「私は人生に見捨てられた」と拗ねたりすると、
また「うどん屋の釜」に逆戻りします。
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しかし、だからと言って
「うどん屋の釜」的な人を責めないであげてください。
それが自分自身なら、なおの事です。
その人は、今変化の最中ですから。
今、新しい自分の『在り方』を構築しようと、
練習中なのです。特訓中なのです。
ただそれだけです。悪気も罪もありません。
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練習を積んで、何度も同じ失敗を繰り返して、
時に振り出しに戻って、特訓をした人は、
逆に諦めません。
油断や慣れから来る失敗を知っているので、
下手な大口も叩きません。黙々と取り組みます。
その間、どんどん新しい自分となってゆきます。
些細な変化が三日坊主ではなく、
連続し、継続し、それを維持し、やがては習慣となり、
果てには自分自身の在り方となるのです。
そうなれば、少々のことがあっても、後戻りはしません。
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そして、今新しく変化しつつある人、
あるいは、
自分の人生の物語を
新たに書き換えようとしている人へ。
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どうぞ焦らず、謙虚に、でも楽しく、
そして、じっくり粘り強く
あなたが今感じつつある、
あなたの新しい変化を
あなたの在り方にまでしてゆきましょう。
何度でもチャレンジしましょう。
少々思い通りにならなくても
自分を見捨てないでください。
せっかく出逢った変化です。
あなたの一部ではなく、
あなたそのものにしてしまいましょう。
その先には、
あなたの新しい物語が待っています。
美味しい出汁の効いたうどんです(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
(完)