恋愛・結婚・家庭

人それぞれのプライベートなので
これまであえて言及を避けてきましたが
今日は少し踏み込んで
パートナー・シップや結婚について書いてみます。
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恋愛と結婚とは
理想と現実だと
よく昔から言われますね。
「どれだけ結婚って、つまらないものなのか?」
「それなら、何でそんなものを続けているのか?」
と思っていました(笑)
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私の知っている、とある大学の先生は
「結婚とは地獄だ!」
という講義をするのだとか。
それも何かの教育効果を狙ってのことだと思いますが
それはあくまでも、その先生の定義であって
何事も自分で定義して創っていくことが大切です
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まず、あなたは結婚を何と定義しますか?
結婚に限らず
パートナー・シップを何と定義しますか?
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何となくそうなっちゃった、とか
そんなものだと聞かされていたから、とか
そう言う曖昧な時代は既に終わりましたので
自分で(間違っていても良いので)
定義を創るチャレンジは大切だと思います。
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私にとってパートナーシップや結婚とは
『愛の稽古場』
のように感じています、月並みですが。
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稽古ってなんか相手に失礼じゃない?
本番ではないの?なんて言わないで下さい。
本番と同じように本気で稽古・練習をするのが
私の流儀ですから、稽古も本番も同じことです。
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愛と言っても
私の若い頃の恋愛時代は
相手のことばかりを考えていました。
自分のことは、どこかそっちのけ。
しかし、結局それは
文字通り、相手のことを「考えて」いただけで
相手のことを「思いやっていた」のではなく
相手のことを考えている「自分」のことばかりで
今考えると非常に独りよがりな恋愛でした。
まぁ、発展途上はそんなものですね。
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そんな私が無謀にも(?)
結婚というものに挑戦をしております。
今までの人生の3分の1以上が挑戦期間です。
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今日の時点で思うのは、
ああ、これはシンプルに
「本当に『相手のこと』を愛しているか?」
が問われているんだな、ということです。
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愛ですから
好きとか嫌いとかいう感情だけではありません。
それをどう行動に移すか?
どう表現するか?
ということも含まれます。
だから自分の感じ方、考え方、伝え方
も問われます(これだけでも既に大変ですね・笑)
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問われてくる、とはどういうことか?
誰が誰に問うのか?
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ここが若い頃の恋愛と少し違ってきます。
昔は、
相手が自分に問うてくる
相手に好かれるか?嫌われるか?
がテーマだと思っていました。
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今は少し違います。
自分が自分に問うている。
相手と一緒にいる「自分」はどうなのか?
相手と一緒にいる「自分」はどう感じているのか?
楽しいのか?苦しいのか?
自分に正直なのか?自分の建前・嘘なのか?
そんな「自分」のことを好きか?嫌いか?
が中心的なテーマです。
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結局は独りよがりじゃないか!
と言われそうですが、
そうではありません。
相手のことを好きとか嫌いとか
そういう感情によって
自分を見失わないようにしているのです。
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恋愛時代のあの
自分を見失っている感じ
自分を削っている感じ
恋に走っている感じ
それが快感(若さ)なのかもしれませんが
今の私は嫌です(笑)
と申しますか、それはもう卒業済みです。
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若い時は相手に没頭してましたが
それは裏を返せば
自分の方を見てもらいたくて
自分を構って欲しくて仕方がなかっただけで
恋という名の甘えと依存の集積だったのです、
私の場合は。
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ではなぜ、相手に構って欲しかったのか?
というと
自分で自分を構っていなかったから
です。
なぜ相手から愛して欲しかったのか?
というと
自分で自分を愛していなかったから
です。
なぜ相手に許して欲しかったのか?
というと
自分で自分を否定していたから
です。
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それでは苦しいはずです。
恋が苦しいのではなく
恋以前に自分が苦しかったのです。
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しかし、そのことを私は自分独りでは
知ることも理解することも出来ませんでした。
だから恋愛という名の
人間関係の稽古場が必要だったのです。
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そして稽古が進んで
ここ十数年は結婚という稽古をしていますが
そこでも気づくことは満載です。
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例えば
好き→大切にしたい→守りたい
のように気持ちが派生していくことがありますが
今の私にとって、これは
大変不自然な流れです。
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守りたいっていうのは
あくまでも自分の勝手な気持ち。
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では一体、何から守るのか?
そして、どうやって守るのか?
そんな得体の知れない、漠然としたことに
どうやって取り組むのか?
男は女を守る(親が子を守る)、なんだそりゃ?
守るってなんだ?
相手が弱い存在だと決めつけているだけじゃないのか?
守る自分が強いことを証明したいだけじゃないのか?
という疑問にある時、突き当たりました。
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何かの時に相手の力になってあげたい
もし、相手が自分を選ぶのであれば。
私にできることはそこまで。
あとは相手の意思を尊重するだけ。
というのが、今の私の感覚です。
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ですから不思議なことに
恋愛時代のように「相手を守る!」
とか言っている時の私は
非常に独占的、独善的で
逆に相手を傷つけていたと思います。
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しかし、
「相手を守りきれるかは分からない」
「限られた時間の中で
相手の存在を尊重して大切にしたい」
と思っている今の私の方が
おそらく、相手に敬意を払い
相手を自由にしていると思います。
なんとも不思議なことですね。
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パートナーシップを通して
未知の自分を知り、
その自分を深め、育てることによって
パートナーとの関係が成熟していくということ
を私は経験させて頂きました。
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おそらく、これはパートナーに限らず
親子関係でも同じことだと思います。
守るという気持ちが
親のエゴになっていたり
子供の自由な心の成長を阻んでいたりします。
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そしてパートナーシップと親子関係が混じり合った
家庭という場において
家庭(という形)を維持しよう、守ろう
と考えにこだわり過ぎると
逆に、お互いを傷つけ
さらには、自分を傷つけてしまうことが
よくあります。
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パートナーのことは全く愛せないけど
生活のために子供が成人するまでは
我慢を続けて離婚せず、家庭を維持しておこう、
という話は今も昔もよく聞きます。
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各ご家庭に様々なご事情があるので
「我慢して続ける結婚生活」の良し悪しを
ここで私は論じるつもりはありませんが、
その家庭にいる、お子さんのことが気になります。
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お母さん(お父さん)は
私たちのせいで我慢して辛い日々を送っている、、、
私たちがお母さん(お父さん)の
苦しみの元になっている、、、
私たちがお母さん(お父さん)を傷つけている、、、
ああ結婚って、あんなに苦しいものなんだ、、、
人を愛するって、あんなに我慢することなんだ、、、
ああ子育てって、自分を殺すことなんだ、、、
人生ってなんなんだろ?
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そんな風にお子さんたちが
感じない保証はありません。
そんなメッセージがお子さんたちに
伝わってしまっている可能性も否定できません。
明らかに愛のない両親の関係は
お子さんにどんな影響を及ぼすのか、
少し心配になります。
(私は父とは生き別れ、母子家庭で育ちました)
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家族。
それは個々の人間関係の集積です。
一対一の人間関係が基本です。
パートナー・シップも親子も
基本は一対一。
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家族としてなんでも一括りにする時、
一対一の関係がぼやけます。
家族が揺らぎます。
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そして、あらゆる人間関係の
行き着く先は
自分対自分という一対一の関係。
そこが基盤です。
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パートナー・シップ
親子
家族
そんな緊密な人間関係を通して
もっとも緊密な
自分自身との関係を深めていくのが
私たちの無意識の願望なのではないでしょうか?
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大切にしたい人が居る人は
まず自分を大切にして下さい。
それが私の唯一のメッセージです。
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最近、愛してるって言ったかな?