誰かを助けたい
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誰かの役に立ちたい、社会に貢献したい、
そういう発想自体は素晴らしいです。
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ですが、そう述べる人に対して、
私が毎回お尋ねするのは、
その理由の方です。
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見栄を張らずに、素直に自分に問いかけてみて下さい。
耳障りの良い言葉で、自分や他人を誤魔化さず、
正直になって、胸に手を当ててお答えください。
あなたはなぜ、誰かの役に立ちたいのですか?
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誰かの役に立つことで、必要とされる存在になりたい。
必要とされることで、自分の価値を感じたい。
もし、それをしなければ、
自分の存在価値を感じないし、
誰からも、感謝も称賛もされないし、
収入も上がらないし、それだと
自分がロクでもない人間のような気がするし、
そんなのは怖いし、それは絶対避けたい。
だから
誰かを助けて、役に立って、社会貢献したい。
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何も、そういう動機を持つのが悪いことだ
と言っているのではありません。
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その上で、もしもそうであれば、
その動機の背景には、
怖れが、在るようにお見受けいたします。
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人間誰もが怖れを握りしめています。
怖れを感じるのが、人間という生きものです。
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あなたは本当は、本心では
自分を助けたいから
誰かを助けたかったのですね?
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ということは、
まず先に助けてあげるのは
怖れを握りしめている自分の方ですね。
どなたか協力してくれる方は居ますか?
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と、私は申し上げるかも知れません。
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どこまで行っても自分の人生。
やっぱり自分を大切に。