本来の自分の姿を目指して
…
…
なりたい自分に向かって、
本来の自分の姿に向かって、
今まで浸かっていた世界から、
さらに広い世界に向かって飛び出して、
一歩ずつ歩いてく。
…
…
…
まだ小さい頃のカメは、洗面器の中に居ても、
そこが洗面器だと気づかないので、
外に出ようとは思わないので、じっとしています。
…
…
…
しかし、前よりも大きくなったカメは、
自分が居る世界が、
限りある洗面器の中の世界だと気づきはじめます。
そして、自分本来の姿、自然の姿の自分を求めて、
勇気を出して洗面器の外に出ようと決意します。
…
…
…
たとえ、洗面器の中がどんなに安全で、
温かい湯が張っているとしても、
カメは
そのぬるま湯に浸かり続ける気はないのです。
安全なぬるま湯よりも、
厳しくとも、自分本来の自然な姿を目指して、
勇気を振り絞って、
広い世界に飛び出してゆくのです。
…
…
…
それでもカメの行き先は、
カメが思っている以上に安全なのです。
カメ自身は気付かずとも、
カメはこの先も護られてゆくのです。
なぜならば愛すべき存在だからです。
…
…
…
そんなカメの勇敢な姿。
私たち人間にも
通ずるものがあるような気がしました。
…
…