医師 黒木 弘明

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二〇二六年 六月三〇日(火)

綴りごと 想いごと

直感と感情の間

 

心優しい人の中には傷つきやすい人も居ます。
心優しく傷つきやすい人の中には、一般人間社会に
ちょっぴり抵抗を感じながらも懸命に生きる、
いわば「地上の天使」とも呼べる人たちも居ます。

 

 

私の過去のコラムの中では、
『満たすべきは欲ではなく「直感」です』…とか
『内的自立は「感情」からの独立から』…とか
色々と書いているのですが、

 

 

地上の天使のような皆さんの中には
「直感と感情の区別」がつかず困惑し、
苦悩されている方々が多い気がします。

 

 

何かが起きると、心の中に直感ではなく、
直感的な速さで感情が浮かんでしまうので、
それで心がいっぱいになってしまいます。
直感的な感情を直感だと思って従っているうちに
心がヘトヘトに疲弊してしまうのです。

 

 

ちなみに、殆どの感情の背景には、何らかの
決めつけや、思い込み、論理の飛躍が関連しており、
その下地には過去の体験が隠れていることもあります。

 

 

たとえば、テストで低い点数を採ったら
自信が無くなる…自分の価値が下がった気がする…
と言う感情が浮かんできたとしましょう。
これは低い点数を採ったことを誰かに叱られたり、
低い点数のために何かの制限を受けた経験を
自分で体験したか、又は身近で目撃した体験などが
下地に隠れていたりします。

 

 

これに対して直感の方は、
もっとピュアなので、背景となる出来事や
根拠となる理論や体験が殆ど無く、
なぜそのような結論に至ったのか、
論理的に説明することが難しいのが特徴です。

 

 

たとえば、今日直感で
動物園に行きたくなったとしましょう。
その理由は直ぐには見つかりません。
なんとなく無性に行きたくなっただけ。
理由と言われても、直ぐには思い浮かばない…
そんな流れが直感です。

 

 

心優しい地上の天使のような人たちは
そもそも直感も冴えているのですが、
同時に直感と混同しやすい直感的な感情に
振り回されやすい傾向も有しているかも知れせん。

 

 

天使たちの住む天国には、
純粋な直感ばかりが行き交うけれども、
この人間の地上世界には、
直感によく似て非なる感情も存在するので、
それで迷って困ってしまうんですね。

 

 

ですから、まずはゆっくりで良いので、
直感と感情を区別する練習と
感情ではなく直感を選択する練習を
始めてみるのはいかがかな?と思います。
ゆっくりね。

 

 

そんな風に「直感と感情の間」で
悩ましい想いをされている方々は
地上の天使ではないかな?と私は思ってます。