セルフケアと健康マニア
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生学癒活128ページ
健康マニアとセルフケアは違うよ。
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健康マニアの人は、病気を怖れている。
これさえしていれば病気にならないだろう、
という想いで病気を避けるために取り組む。
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病気を怖れている、ということは、
死を怖れている、ということであり、
生きることも怖れていることである。
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さらに、自分が怖れているという大切な事実を
自分で認めない、或いは、認めたくないことが多い。
怖れを否定的に捉えているからだろう。
怖れを怖れているから、ポジティブにこだわる。
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自分に受容されず無視された自分の気持ちは、
次第に行き場を失い、やがて怖れという塊となり、
受け容れられるまで、自分の中を彷徨うことになる。
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だから、本質的な怖れが消えず、
病気や死を避けるために奔走しては疲弊する。
これが健康マニアであるが、それは悪いのではなく、
誰もが通る一種の段階である。
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これに対して本当のセルフケアとは
病気や死を避けるためのものでは無い。
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むしろセルフケアを通して、いかに自分が
病気や死、生きることを怖れていたのかに気づき、
怖れる自分を実感し、怖れる自分を見つめ、
自分を受容するために取り組むもの。
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その結果、自分の中の怖れが
一つずつ解消されることになる。
その度に生きることが怖くなくなってゆく。
楽に生きる階段を一つずつ昇る。
病気や死に囚われず、生を謳歌することになる。
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怖れというものは
認めれば消え、拒絶すれば残存する。
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病気を怖れ、死を怖れ、生をも怖れる自分を
抱きしめられない人間は苦しむが、
自分の体と心と魂の声を聴き、自分の怖れを知り、
怖れる自分を受け容れていく人間は楽になる。
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怖いなら怖い、それで良いのです。
無闇に掻き消そうとしないことです。
素直に自分の本音を認める所から
本当のセルフケアが始まります。
(完)