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想像力と想定力

想像力が大切…とよく言いますが、
この想像力って果たして何でしょう?
考える力?思う力?思い描く力?
はて一体何なんでしょう?


この「想像する」と言う作業を考える時に、
少し気をつけたいことがあります。



それは、
よほど気を付けていないと、
自分の知っている範囲で考えたり、
思いを馳せたりしてしまう、
と言う点です。
僕の中の定義で言うと、
これは『想像』ではなく「想定」です。
少し似ていますが、異なるものです。



確かに、自分の知らないことまで『想像する』のは
とても難しいので、まず手始めは、
自分の予想がつく範囲で、自分のイメージの中で、
自分のフレームワークの中で考え始めるのが
通常だと思います。



でもそれは、あくまでも『想像の始まり』に過ぎません。
やはり『想像』というのは、
自分の知らないこと、自分には無い尺度や、価値観にまで
イメージを膨らませ、思いを馳せることに醍醐味がある、
と僕自身は思っています。



例えば、
自分には思いもよらない、相手の考え方や気持ち。
自分でも考え付きもしないことなので、
もちろん細部まではイメージできませんが、
別に、完璧に分からなくても良いのです。



分からない部分がある、計り知れない世界がある、
ということを認めることが『想像力』では大事なのです。



自分の中の尺度、自分の価値観のフィルターを通して、
他人の話を聞いている人に限って、
「あの人の考えかたが分からない」
「あの人変わっている」という言い方をしますが、
それは「自分は、想定力はあるのですが、
『想像力』は俄然乏しいのです」と
言っていることと同じです。


最近は、便利になった(?)ので、
SNSやメール、LINEなどでコミュニケーションが
事足りてしまう現代人が、陥りやすい罠がこれです。



人間の発している言葉だけに着目してしまうのです。
でも、それでは何も肝心なことは分かりません。
何故なら、肝心なことは言葉になりにくいからです。



そもそも、人間にとって言葉は、
至難のコミュニケーション・ツールです。
言葉を完全に操れる人を、
僕は未だかつて見たことがありません。
僕にとって言葉とは
「自分が表現したいことに最も近いニュアンス」を
「自分の語彙力」と「自分のコンディション」によって
一時的に言い表したものに過ぎず、
必ずそこには誤差が生まれるものです。



つまり、言葉で表現されたものは、
自分が本当に伝えたいことに比べれば、
そもそも100%の純度では無い、ということです。



だから、そんなに親しい人であっても、
他人とコミュニケーションを図る際に、
『想像力』を使わずに、言葉だけを切り取って、
自分の「想定力」の中で解釈してしまうと、
誤解も多いし、むしろ手間暇がかかってしまう、
という副作用を生みます。



だから、メールやLINEだけのコミュニケーションは、
よほどマスターしていないと、
逆に、効率や生産性が上がりにくいのです。



そして、人の話を聴く時だけではなく、
自分の心と向き合う時にも『想像力』は大切です。



自分のアタマで考える範囲を、
ココロは軽く超えてきます。
どんなに偏差値の高い人でも、
ココロはその上を行くのだと思って下さい。



そのココロと向き合うには、
「想定力」はかえって邪魔です。
本当に必要なのは、『想像力』なのです。


実は、これがココロと向き合うときの作法であり、
多くの人が、最初につまづく所でもあります。



自分のことは自分が一番よく知っている。。。
そういう人が心配です。
逆に、自分のことだからこそ(灯台下暗しで)
一番わかりにくい、だからこそ、手間暇かけねば、、、
そんな風に思って頂ければと思います。



そんな『想像力』を豊かにしてくれるためのツールは、
この世の中に沢山ありますね。
映画、小説、絵本、詩、音楽、美術、芸術、芸能など。



これらは、ただの娯楽ではなく、
想像力のトレーニング・ツールとしても活用できます。
だから、あなたがココロと向き合うための
補助具、ヒント、サポーターは、
あなたが思っているよりも、
この世界に沢山溢れています。



大丈夫です。
この世界はまだまだ豊かです。
肝心なのは、私たちがその豊かさを受け取ることです。
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作詞・作曲:Dr.クロキ

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