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産業医の中立性〜専門職の苦悩〜

申し上げにくいことを書きますが、ネットニュースに「ブラック産業医」と言う記事がありました。体調不良の社員を、企業と手を組んで退職に追い込む産業医、という意味のようです。



もちろん産業医は、企業と社員の間の中立性・独立性を保つことが重要です。ですが、それは言葉以上に難しく、中立であると同時に、孤独でもあります。企業でも社員でも、思うようにならなければ、産業医は方々から非難される可能性があります。



実際に、産業医の中立的な立場は、法律や契約書が確保してくれるのではなく、産業医自身の努力や、バランス感覚、行動や言動、誠意などによって、日々刻々と変化してゆくのです。



ちなみに、個人事業主である今の僕は、産業医の中立性・独立性を保つ為の努力として、企業外の専門職と言う立場(企業に直接雇用されない立場)を取っています。その上で、企業から求められる産業医活動の方向性を、事前にしっかり話し合って、私のポリシーや倫理観と照らし合わせて、合意出来る法人のみと契約することにしています。合意出来なければ、断腸の想いで、キッパリとお断りします。そこは、契約金額と言うより内容なので、可能な限り料金面の交渉にも応じます。



また、実際の産業医活動の中では、誤解や曲解を避ける為に、くどいくらいに関係者との協議、説明の時間をかけます。しかし、これは企業の組織構造によっては、大変手間のかかる場合もありますので、嫌がられることもありますが、そこは出来る限り踏ん張ります。しかし、どんなに努力しても、ご理解頂けない企業とは、次第にご縁が薄くなることがあります。



偉そうに聞こえるかもしれませんし、僕は商売が下手なのかもしれませんが、つまりは、仕事をするパートナーを選ばさせて頂いてます。逆に言うと、その為にあえて、個人事業主の道を選んでいます。勿論、多くの方々のチカラになって差し上げたいのですが、やはり企業にも、働く人にも、影響の大きい仕事なので、報酬さえ貰えば何でも良い、誰でも良い、と言う訳にはいかないのです。おそらくこれは、産業医のみならず、企業と取引をする、多くの専門職の苦悩でもあると思います。



弘法筆を選ばず、と言いますが、まずは筆でなければ書けないこともあります。大坂なおみさんは、市販のラケットで優勝しましたが、それもやはり、テニス用のラケットであることが前提だと思います。そんな訳で、出来る事と出来ない事がありまして、自分の力量の限界と、身の丈を謙虚に見定めた上で活動することも、現実の中では避けられないと思っています。勿論、その一方で己の技を磨く努力は続けます。
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Dr.クロキ オリジナルソング「家族のうた」
作詞・作曲:Dr.クロキ

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